第200臨時国会が、昨日9日、閉幕しました。67日間の会期
でしたが、桜を見る会などについて疑問が残ったままで、野党が
会期延長を求めましたが、数の論理で閉じてしまいました。
桜をみる会について、安倍首相は、立法府から求められれば
説明をする、と言っていましたが、結局、参院の予算委員会で
問題が指摘されて以来、首相が答弁したのは一方通行の本会議
での2回のみで、自由に質疑ができる予算委員会の開催を野党
が参院規則に基づいて求めたのに、与党が数で否定して実現
しませんでした。疑惑は様々あり、証拠の名簿をシュレッダー
にかけてしまうなど安倍政権の公文書をないがしろにする体質
など、多くの問題がみえてきたと思います。税金で功労のあった人
を招くはずの桜を見る会が私物化され首相の後援会関係者が
多数招待されていたこと、預託商法が問題にされたジャパン
ライフ元会長や反社会勢力の人を招待したとみられること、
野党が資料要求をした日に招待者名簿をシュレッダーにかけ
消去しバックアップデータがあったのに復元しなかったこと、また
前日にホテルで開かれた安倍事務所主催の懇親会の経費など、
首相が答えるべき問題が山積したままの閉幕です。昨日9日、
憲法学者や政治学者でつくる「立憲デモクラシーの会」が、
東京で会見し、招待者名簿の廃棄について、「公開性のない政府
は不正だ。今後’いつまでこの問題ばかりやっているんだ’と批判
されるかもしれないが、メディアは諦めずに追及してほしい」と
訴えました。閉幕後も野党は、内閣委員会の閉会中審査で追及
する、としていますが、首相が出てくる予定はないようです。与党も
政権を守ることばかりしていると、立法府の信頼が揺らぎ、日本の
民主主義が危うくなることを自覚して対応してもらいたいもの
です。これで国会を閉じれば、国民は忘れるだろうと思われている
ようで、私たちの対応も求められていると思います。