私は、お笑いを見るほうでは、ありませんが、テレビをつければ吉本の芸人さんが

 

出ているのが、当たり前のようになっています。その吉本の闇営業問題を巡って、

 

経営の抜本的改革が必要なのではないかと、連日の報道を見て思っています。

 

そもそもは、振り込め詐欺グループの宴会に、カラテカの入江慎也さんの仲介で

 

宮迫博之さんと田村亮さんなどが参加し、金銭を受け取っていたことがあります。

 

これに対して、吉本興行は、参加して金銭を受け取っていた11人を謹慎処分に

 

し、宮迫さんとの契約解消を発表しました。もちろん犯罪集団との闇営業は、

 

大きな問題です。しかし、その後の吉本興行の岡本昭彦社長などの対応の

 

不適切さが問題視されています。宮迫さんと田村さんが、20日に吉本を通さずに

 

記者会見し、内情を語って、大きなニュースになりました。これに対して、昨日

 

22日、岡本社長が記者会見しましたが、質疑への回答がはっきりせず会見は

 

5時間以上にわたりましたが、危機管理が全くなっていないマイナスな会見だった

 

ことが、私が見てもわかります。問題になっているパワハラが、日常的に行われて

 

いたのであろうことが、ひとつの問題点。宮迫さんと田村さんが記者会見の開催を

 

求めると、岡本社長が「お前らテープまわしてないやろうな」といい、この点に

 

ついて昨日の会見では「冗談だった」と言っていましたが、冗談ですませられること

 

ではありません。また、「(会見を)やってもええけど、ほんなら全員連帯責任、クビ

 

にする」と。会見をしても「在京、在阪のテレビ局は、うちの株主だから大丈夫」な

 

どと、どうみてもパワハラです。そして、世論やメディアが、宮迫さんや田村さんより

 

になると、昨日の会見で、宮迫さんへの処分を一転して取り消し、「同じテーブルで

 

向き合い、彼らの思いに耳を傾け、解決策を考えたい」などと語り、涙を見せても、

 

とても本心とは思えないことは、その後の質疑でののらりくらりと回答しない態度

 

からも明らかです。そして、このような闇営業に走ったのは、吉本の若手の芸人

 

さんの収入が、あまりにも少ないことがあるようです。社長は、昨日、会社と芸人

 

さんの取り分は5対5と話したのに対して、若手の芸人さんたちが、全く違うと声を

 

あげています。何日も仕事をして2000円とか、9割9分9厘対1厘という声さえ

 

出ています。自分の力で這い上がらないとダメな業界だとしても、若手を育てる

 

仕組みが、なっていないように思います。先輩の芸人さんたちが、後輩を守る発言

 

をしていることには救いを感じすが、今の経営陣が続けるのなら、辞めるという人

 

もいて、吉本興行崩壊か、ともいわれています。お笑いは、日本の文化のひとつ

 

かと思うので、何とか、ピンチをチャンスに変えて、ガバナンスを立て直すなど

 

抜本改革してもらいたいものです。

 

あまりに少ないことが