2020年東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本
オリンピック委員会(JOC)の武田恒和会長(71)が、昨日19日、東京都内で
開かれたJOC理事会で、任期満了となる6月27日に退任すると表明しました。
国際オリンピック委員会(IOC)委員を辞任することも明らかにしました。開幕まで
500日になっている中で、JOCの委員長が退任することで、大会への影響が
懸念される、と報じられていますが、遅きに失した感もあり、任期満了まで待たず
に、すぐに退任したほうがよいと思います。任期満了まで待つ理由としては、すぐ
退任すると招致疑惑を認めたように見える、とのことですが、それで理解が得ら
れるのでしょうか。招致疑惑は、東京の招致委員会がシンガポールのコンサル
タント会社に送金した2億円超の一部が、当時国際オリンピック委員会委員だった
国際陸上競技連盟のディアク前会長の息子パパマッサタ・ディアク氏に渡り、票
の買収に使われた疑いがあるというものです。竹田氏は、明治天皇である父の
恒徳氏と親子2代で国際オリンピック委員会(IOC)委員会の委員を務め、現在10
期目とのこと。長期にトップにいると、どうしても腐敗が進むのではないかと思い
ます。竹田氏は、不正はしていないとして、6月の任期後も定年を延長して、会長
に留まるつもりだったが、国内外の包囲網によって追い込まれ、退く決断をした、
とのこと。IOCにとって、2016年のリオデジャネイロ大会に続く招致疑惑への対応
は死活問題で、退任しない場合はバッハ会長が五輪1年前のイベントに出席
しないと早期退任の必要性を日本側に伝えていました。竹田会長は、昨年12月に
フランス当局の事情聴取を受け、今年1月の記者会見で潔白を主張しましたが、
捜査中を理由に質疑を受けず7分余りで会見を打ち切り批判を浴びていました。
その後は、国際会議を相次いで結成するなど、役割を果たしていず、退任は当然
のこと、と受け止められています。竹田会長の退任で、疑惑が解明されるわけ
では、ありません。JOCのガバナンスの問題も新体制で改めてもらいたいですし、
JOCだけでなく東京都や国も協力して東京五輪を招致したのですから、全体で
疑惑を解明する必要があると思います。それにしても、若者に夢や希望を届ける
はずの五輪が、このところ招致のたびに疑惑が生まれるのは、どうしたわけ
でしょうか。五輪のあり方自体も見直す必要があるのかもしれません。