稲田防衛大臣が、昨日27日、板橋区で行った都議選の自民党公認候補の

 

応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」

 

とした発言は、自衛隊の政治利用にあたり、大臣としての資格に欠けると

 

思います。稲田大臣は、防衛省や自衛隊を代表する立場にあり、その大臣が

 

組織を挙げて候補者を支援すると表明した、と受け取られかねない、問題発言

 

です。自衛隊法は61条で、防衛省職員を含む自衛隊員の政治利用を制限して

 

います。そして、政令によって、国政選挙や地方選挙で特定候補を支援する

 

などの行為を禁じています。しかも、稲田大臣は、自らの発言の問題点に

 

気付かず、夜遅くなって、発言を撤回しています。自衛隊員からも、自分たち

 

すべてが自民党を応援しているようにみられる等の指摘があります。発言を

 

撤回すればよいということではなく、国の防衛という重要な任にあたる資格が

 

ないので、安倍総理は、稲田大臣を更迭すべきだと思います。野党各党だけで

 

なく、与党内からも批判の声があり、元防衛大臣などから、「こればかりは

 

まずい」という発言があった、と報じられています。稲田大臣は、これまでも、

 

自衛隊PKO部隊の日報問題や森友問題などで、発言を撤回し陳謝したり、

 

説得力のある答弁ができなかったりして、その能力に疑問符がついていま

 

した。また、あまり大きくは報道されてませんが、シンガポールで開催された

 

第16回アジア安全保障会議で、今月初めに行った演説で、他にも女性の国防

 

担当大臣がいたことから「見たらわかるように、私たちには共通点がある。

 

みんな女性で同世代。そして、全員がグッドルッキング(容姿がいい)である」

 

などと、セクハラともとれる発言をした、と伝えられています。多くの面で、

 

不適格と思われる稲田大臣を庇い続ければ、任命責任など安倍総理自身の

 

問題になると思われます。