参議院は、昨日夜の本会議で、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」

 

を新設する組織犯罪処罰法改正案について、参院法務委員会の採決を省略

 

するため「中間報告」の手続きをしました。本来は、委員会で審議をし、採決を

 

経て、本会議での質疑、採決になります。ところが、自民党が異例の手続きを

 

提案し、公明党とともに今朝15日早朝に、本会議で採決を強行し、法案は

 

成立しました。これは、特に良識の府ともいわれた参議院の致命傷にもなる、

 

熟議をせず、超強硬手段をとったことになり、自滅行為だと思います。過去

 

にも、中間報告を委員会採決を省略して行った例はありますが、党議拘束を

 

はずした臓器移植法案や、かなり審議をした後での野党の委員長の下で

 

採決が行えない時などに、例外的に行われました。今回は、公明党の委員長

 

に強行採決をさせないよう配慮して、という見方もありますが、当初自民党が

 

予定した20時間に審議にも満たない17時間余りの委員会審議で、この暴挙に

 

出たことは、許せないことだと思います。この「共謀罪」法案は、これまでの刑法

 

の体系を変えて、現場の下見や資金調達などの「準備行為」を処罰する内容

 

です。対象犯罪が277も必要なのか、警察の裁量であらゆる行為が罪になる

 

可能性がある、テロ対策には適用されない、監視社会になる、などの疑問点

 

が、大臣の資質に欠ける答弁のためもあり、全く解消されず、審議をするほど、

 

疑問が深まるばかりの状態での強行採決です。加計学園問題を巡っての

 

再調査結果によって、安倍総理が追及される余地をなくすため、会期延長を

 

避けたことが原因とも言われてます。国会前での抗議の声、長野県でも、

 

松本市、諏訪市、佐久市など各地で抗議の集会が開かれ、多くの声が

 

上がっている中での採決でした。このまま国会を閉じれば、国民は忘れる、とは

 

思わせないよう、声を上げ続けなければと思います。