昨日お伝えしたオバマ大統領の退任演説と比べて、次の大統領に

 

なるトランプ氏の、大統領選勝利後2ヶ月経って、ようやく開いた

 

記者会見は、予想したことですが、敵意ばかりが目立ち、品位の

 

ないものでした。だいたい、10本もの星条旗をバックに、ということ

 

からして、派手な感じで、品がないように感じました。「私は最大の

 

雇用創出者になる」として、海外に生産拠点を移す企業の製品に

 

高い関税を課す考えを示すなど、これまでツイッターでつぶやいて

 

いた内容の繰り返しが多く、経済のことが多く、まるで商務長官の

 

会見のようだった、とも評されています。日本も名指しで、貿易の不均衡

 

を責めましたが、これはずっと以前の貿易摩擦があった時代のことが

 

頭にあるようで、これは事実関係を認識してもらう必要があるでしょう。

 

今回は、自動車産業に加えて、製薬業界も攻撃していて、アメリカの

 

雇用のために、世界に闘いを挑んでいるようにも見えます。メキシコの

 

国境に壁を作り、費用はメキシコに払わせる、とずっと言い続けている

 

ことも繰り返しました。新しいこととしては、大統領選へのサイバー攻撃

 

について、米情報当局の説明どおり「ロシアがやったと思う」と認めた

 

ことくらいでしょうか。特に心配なのは、自分に都合の悪い記事を掲載

 

したメディアへの批判に時間をさき、CNNの記者の再三の質問の機会を、

 

という声を無視し、「偽ニュースだ」として、罵倒したことです。ロシアが

 

トランプ氏に関する不名誉な情報を持っている可能性を、米情報機関が

 

トランプ氏に伝えたという、CNNなど一部メディアの報道に立腹していた

 

ようです。敵と思う相手への敵意むき出しで、考えてからものを言うという

 

ことができないようです。会見の中身はあまりなく、政権構想も示されません

 

でした。世界へのアメリカの影響力は、依然として大きなものがあります。

 

そのリーダーが、人として信用できるのか、尊敬できる人物なのか、その

 

資質に、ますます不安を感じます。