昨年も、折に触れて考え方をお伝えしてきましたが、新年にあたって、

 

原発の問題も、改めて考えたいと思います。民主党政権の時に、

 

国民のみなさんに議論をしていただいて世論を調査する、討論型

 

世論調査によって、原発はゼロにすることを決めました。ところが、

 

自民党政権に戻って、福島での原発事故などなかったかのように、

 

エネルギー構成の2割以上を原発に頼る方針が決められました。

 

それを実現するためには、新しい原発はさすがに作れないので、既存

 

のものを維持する必要があるためか、原則廃炉にするはずだった40年

 

を超えた原発の運転延長が、次々に決められています。昨年11月には、

 

関西電力美浜原発3号機(福井県)について、20年間の運転延長が

 

認可されました。老朽原発の延長は、関電高浜原発1,2号機についても

 

それ以前に認められています。40年超の原発については、「極めて例外的」

 

な場合を除いて、原則廃炉だったはずです。原発の延命が安全対策より

 

重視されているという大きな疑問があります。各地の原発の再稼働の手続きも

 

次々に進められています。一方、東日本大震災の時に起きた東電福島第一

 

原発での事故で、避難している人は、まだ全国に13万1千人もいます。

 

避難先でいじめにあっている子どもたちのニュースに、心を痛めた方も多い

 

と思います。故郷に帰れない人がこれだけいる中で、次々に再稼働することには

 

賛成できません。福島第一原発の汚染水対策として、1~4号機を「氷の壁」で

 

囲う凍土壁について、原子力規制委員会は、昨年暮れに、東電が「全面凍結」

 

を宣言して2ヶ月たっても、目標通り地下水を遮れていないとして、凍土壁の

 

効果は限定的なものになると判断しています。問題山積です。その中で、東京

 

電力の原発事故などによる廃炉や賠償費を賄うために、建材産業省の有識者会議

 

が、電気代に含まれる送電線の使用量に上乗せして、国民で広く負担する案を

 

議論していることが、議論を呼んでいます。8.3兆円にのぼる費用を、新たに

 

送電線を使う新電力にも、原発費用を上乗せする、というものです。とにかく、

 

これ以上、原発に頼ることからは、できるだけ早期に脱するべきだと考えます。

 

2030年代にゼロにする、ということが現実的と判断していましたので、そうした

 

タイムスケジュールで減らしていくことを願っています。安倍総理も、「原発依存度

 

を可能な限り低減する」と述べてきていますので、是非、実行してもらいたいもの

 

です。