今年は、働き方の議論が行われている中で、電通の新入社員の
過労自殺があり、厚生労働省は、昨日26日、過労死防止のための
緊急の長時間労働対策を発表しました。違法な長時間労働を社員に
させていた企業の社名を公表する対象を広げるよう基準を見直す
ことなどです。これまでも、企業名公表は昨年から開始されていますが、
基準が狭く、これまでに1件しか適用されませんでした。今回の緊急
対策は、○サービス残業をなくすため、自己申告と実際の労働時間が
かけ離れている場合、企業側に実態調査をさせる。○是正指導段階
での企業名公表の要件に、違法な長時間労働による過労死や過労自殺
(未遂を含む)の発生を追加。○違法な長時間労働が複数の事業所で
確認された企業は、本社の幹部を直接是正指導。○残業時間の上限を
労使協定(36協定)で定めていない企業への指導を徹底。○企業側の
暗黙の指示で自己啓発をしていた時間は労働時間。などです。厚生
労働省によると、2015年度に月80時間以上の残業をして、過労死・
過労自殺と認定された人は151人に上ります。月100時間以上の違法な
長時間労働による是正勧告は約500件あった、ということです。この他に、
メンタルヘルス対策やパワハラ対策も強化します。日本人の、命を削っての
働きすぎは、世界的にも有名で、ローマ字で、KAROUSHIが、国際的に
通用している、という状況です。それを改めるのは容易ではありませんが、
今回の緊急対策が、少しでも役立てばと思います。私もNHK解説委員の
時に、過労死で家族を失った方たちが作った「命より大事な仕事って、
何ですか」という本の取材をし、それ以来、過労死防止法を議員立法で
作ることを超党派で進めてきました。今年、議員立法の「過労死等防止対策
推進法」が、ようやく成立しています。男女ともに、人間らしく働き、北欧や
オランダなどのように、夕食は家族でとるのが当たり前、となれば、超少子
高齢社会の多くの問題は、解決するのではないでしょうか。