連日、平和な世界とは、ほど遠いニュースが報じられています。昨日、日本


時間の16日未明に、トルコで、軍の一部がクーデターを企て、軍参謀本部


を占拠し、国営テレビで、全権を掌握した、という声明を出しました。軍の反乱


勢力と正規軍の部隊が、戦闘状態になりましたが、鎮圧され、未遂に終わった、


ということです。エルドアン大統領は、161人が犠牲になり、トルコ政府は反乱勢力


2800人を拘束したこと、また事態は政府と軍の統制下にある、と宣言しました。


エルドアン大統領は、これからの世界の動きを握る人物の一人といわれてもいます。


トルコでは、ユルドゥルム首相が、事件の再発を防ぐためとして、2002年に廃止


した死刑制度の復活に言及し、政敵の側の裁判官2700人余りの職権を一時停止


しました。強権的政治といわれる政権の権限を強化することは、エルドアン大統領の


独裁強化につながると危惧する声が、国内外からあがっている、と報じられています。


近年、トルコでは、大統領の権限強化、報道規制に加えて、軍の権限も縮小された


ことで、軍の一部に不満があった、とのこと。どんなことがあったとしても、犠牲者を


多く出すような事態は、認められません。オバマ大統領をはじめ、欧米各国の首脳が、


いち早く現政権支持を打ち出したことは、当然だと思います。トルコは、親日的で、


安倍総理とエルドアン大統領は話が通じる間柄といわれ、安倍政権は、トルコに


原発を輸出する協定を結ぶなど関係を強化させてきています。可能なかぎり、トルコ


国内が落ち着くように協力していくことが、必要だと思います。