22日、ベルギーの首都ブリュッセルの国際空港と地下鉄駅での同時テロで、


31人が死亡し、270人が負傷しました。現地在住の日本人も地下鉄駅でテロ


にまきこまれ、30代の男性が重体、もう一人の男性が軽傷を負っています。


検察当局は、23日、国際空港での自爆テロに3人が関与し、その一人の兄弟が


地下鉄の爆発に関わったことを明らかにしています。4日前に警察が逮捕した、


パリでの同時多発テロの実行犯の一人サラ・アブデスラム容疑者の潜伏先の


アパートに、兄弟の一人が偽名で住んでいた、ということです。また、空港から


逃走した男が、パリのテロでも爆発物を製造していた、ということで、関連している


ことが明らかになっています。過激派組織ISが出した犯行声明も、パリの時と


類似している、と指摘されています。今回の地下鉄駅の事故現場は、EU本部


などがある中枢の場所で、フランスのオランド大統領は、ヨーロッパが攻撃された


と話しています。昨年11月のパリのテロ事件以来、欧州各国は厳重な警戒態勢


をとってきたのに、大規模なテロを防げなかったことは、大きな衝撃をもたらして


います。2つの事件の実行犯たちは、ブリュッセルの移民系住民が集まっている


モランベークに住んでいました。ISは、アメリカなどの空爆などで、支配地域が


狭まっていることや、一斉摘発を恐れて爆発物を放出したことなどを専門家は、


今回のテロの原因として述べています。ヨーロッパでの移民の若者や、各国で


不満を持っている若者がISに集結している現状で、そうした人たちを排斥する


ことだけでは解決しないと思います。もちろん無差別のテロなどの犯罪を犯した


者は、厳しく罰する必要があります。しかし、すでにヨーロッパに住みついている


人たちの声にも、国の責任者などが耳を傾け、少しずつでも住みやすくしていく


こと、貧困から脱することができるようにすることが、気長ですが、必要なことでは


ないでしょうか。日本でも、サミットやオリンピックなどが予定されていて、テロの


標的になる可能性があります。そのための警戒態勢をしくと同時に、ヨーロッパでの


移民への対策などにも力を貸していくことが必要だと思います。