東京電力福島第一原発事故の除染で出た廃棄物が、福島県内に残された


まま、運び出すめどが立っていない、と報じられています。環境庁は、中間


貯蔵施設の予定地地権者と交渉していますが、人手不足等で用地の確保は、


進んでいません。中間貯蔵施設の予定地は、福島第一原発の周囲にある、


福島県大熊町、双葉町にまたがる16万平方キロで、中間貯蔵施設に運び


こまれ、最長30年間保管して、県外で処分する計画です。しかし、予定地の


土地や建物の所有者は、登記上2365人で、環境省が1月末時点で、契約


できたのは44人で、全所有者の2%、面積では全体の1%に満たない、との


こと。中間貯蔵施設の予定地は、放射線量が高く、人が許可なく立ち入れない


帰還困難区域です。環境省が、不動産の所有者を1件ずつ特定し、建物が


ある場合は地権者の立ち会いのもと防護服を着て現地調査をし、買い取り


価格を算出していきます。所有者が死亡している場合、相続権がある人は


数千人に膨らむ見込みです。環境省は、民間コンサルタント業者約60社の


応援を得て査定を進めていますが、地元の事情を知らない業者も多く、交渉


に時間がかかっています。査定書類の確認をする人手もたりない、とのこと。


環境省や市町村は、原発事故で放射性物質に汚染された表土をはぐ除染作業


を続けていて、昨年9月末現在で、田畑や公園など県内の約11万5千ヶ所に


東京ドーム約7杯分、約900万立方メートルの除染廃棄物が仮置きされたまま


です。廃棄物は、最終的に2200万立方メートルになる予定です。福島県では、


中間貯蔵施設を早くつくるために、2016年度から、交渉を手伝う職員を環境省に


派遣することを決めました。あれだけの原発事故が起き、その対応も、まだまだ


なのに、次々に原発の再稼働が進められています。丸川環境大臣は、環境政策


のトップとして、おかしな発言をしているひまはないはずで、人手の確保等、しっかり


取り組んでもらいたいと思います。中間施設作りが難航していますし、県外の最終


処分場も、まだ確保されていないのですから。