北朝鮮は、昨日7日午前9時半頃、北西部の東倉里(トンチャンリ)から、
「人工衛星の打ち上げ」と称して、長距離弾道ミサイルを南に向けて発射
しました。機体は、沖縄上空を通過して飛行し、韓国政府は機体の一部が
宇宙空間で軌道に乗ったとみています。北朝鮮が、長距離弾道ミサイルを
発射するのは、2012年12月以来で、日米間は、発射能力が、どの程度
向上したか、また安全保障に与える影響について、分析を進める、と報じ
られています。北朝鮮は、1月6日に核実験を強行し、国際社会が、それへの
制裁を検討している中での、長距離弾道ミサイルの発射です。5月に36年
ぶりに開く党大会に向けて、金正恩氏が、業績作りをした、とみられていますが、
危険きわまりないことです。韓国の情報機関は、推定飛距離は5500キロ空
最大13000キロで、機体分離や誘導など、大陸間弾道弾(ICBM)に必要な
技術を、相当程度蓄積した、との見方を示しています。北朝鮮の長距離弾道
ミサイルの標的であるアメリカは、強い非難声明を出していますが、北朝鮮戦略は
手詰まり、ともみられています。中国は、北朝鮮を追い詰めて体制が崩壊すれば、
難民が中国に押し寄せ、南北統一によって在韓米軍が中国の喉元まで来ることを
懸念している、とも伝えられています。そうした中、韓国も、中国の協力を得られずに
困っているようです。飛行ルートに近い沖縄県宮古島市では、市役所の危機管理
対策本部で、Jアラートによって、発射された模様という情報を受信し、アラーム音が
響いたが、落下物もなく、午前9時42分に、通過情報が入った、ということです。
政府は、昨日午前、国家安全保障会議(NSC)を開き、情報収集や対応を協議しました。
安部総理は、日本独自の制裁について、速やかに対応できるよう準備を指示しました。
毅然とした対応が必要ですが、拉致問題の解決が、また遠のいてしまうのは、気がかり
です。国連が、こういう時に力を発揮してほしい、と願っています。北朝鮮による
ミサイル発射を受けて、国連安全保障理事会は、日本時間の今日8日未明、
緊急会合を招集しました。日米韓3ヶ国が、今月の議長国ベネズエラに要請した
ものです。弾道ミサイル技術を使った、いかなる発射も禁じる過去の安保理決議
に違反することを確認し、北朝鮮を非難する声明などを話し合うとみられています。
それを何とも思わぬ国に対して、安保理が毅然とした対応をとるためには、中国
の責任も思いと思います。北朝鮮が、更に暴走しないように、中国、ロシアも含めた
日米韓との6者協議の場など、あらゆる機会を使って、有効な対応をしてほしいと
思います。