日本の将来、次の世代の子どもたちに、ツケを残すのではなく、希望を、と


いうことが、政権を民主党が担っていた時の、社会保障と税一体改革の基本


でした。この改革は、最終的には、自民党・公明党との3党合意にこぎつけ、


2012年夏に8本の法律が成立しました。消費税を5%あげて、すべて社会


保障にあてる、年金・医療・介護の高齢者むけの3本柱に加えて、4本目の


柱として子育て支援を加える。子ども・子育て支援は、昨年2015年4月から


本格スタートしました。ところが、高所得者に有利な軽減税率を適用することに


してしまい、その財源は、1年かけて探すといわれていますが、また国債を


発行して借金を重ねることになるのではと危惧しています。そして、1月4日


から始まる通常国会で審議される、2016年度予算案は、参院選のために


バラマキ色が強く、さらに借金に依存することになります。何とか歳出削減の


努力をしないと、先進国では最悪の借金依存の状態から抜け出せません。


日本では、予算に占める借金の割合は、改善したとはいえ、35.6%と、


アメリカの11.9%、イギリスの6.5%などと比べても突出しています。日本


では、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2020年度に黒字化する


目標を掲げていますが、その達成は厳しい状況です。こうした財政状況にも


かかわらず、TPPへの対策として、農協に配慮し、土地改良事業予算が、


破格に計上されているなど、予算額の96.7兆円は、過去最大を更新して


います。借金は、見えないので、痛みを伴う増税やサービス削減ではなく、


政治家や官僚は借金に依存しやすいのだと思います。しっかりと情報をキャッチ


して、警鐘を鳴らし、選挙等で行動に結びつけていく必要があります。


元日の新聞の社説に、昨年亡くなった哲学者の鶴見俊輔さんの詩が引用


されていました。「深くねむるために 世界はあり / ねむりの深さが


世界の意味だ (かたつむり)」という詩です。考え続け、行動し続けることかと


思います。