昨年12月に成立した、特定秘密保護法が、今日の0時に施行されました。
不安がないように、丁寧に説明されるはずの1年がすぎても、不安はそのまま
です。防衛、外交、スパイ防止、テロ防止の分野の55項目を対象に、政府が
安全保障上の秘匿が必要と判断した情報を「特定秘密」に指定します。
秘密指定の基準があいまいな点。そして、原則30年間、必要であれば
半永久的に非公開にできる点。独立公文書管理監が、不正をチェックする
ことになっていますが、各省庁は提出を拒むことができ、力が弱く、2つの
監視機関も政府内部のチェックになり歯止めになるか疑問があること。
秘密をもらした公務員や民間業者に最高で懲役10年の厳罰が科せられる
こと。報道の自由が阻害される恐れがあること。特定秘密を扱う公務員や
契約業者は、適正評価ということで、犯罪歴、精神疾患、借金、家族、
酒癖などが確認されること。等々、不安、疑念が、たくさんあるままの施行
です。情報は、民主主義の基本です。もちろん秘匿が必要な情報もある
でしょうが、きちんとチェック体制を整え、国民が不安を持たなくなるように
すべきです。知る権利が侵されてななりません。情報公開法を改正して、
必要な情報が公開されるようにすることも重要です。法が施行されても、こうした
声をあげ続け、しっかり見ていく必要があると思います。