世論調査が、新聞や放送の各社ごとに、同じテーマできいているのに、数字に


あまりの違いがあって、不思議に思うことが、しばしばあります。設問によって


違ってくるし、それぞれの社の主張の中で質問を作るため、かと思っています。


そのことについて、NNKの時に、私の1年下の優秀な記者だった、今やひっぱりだこの


池上彰さんが、新聞に書いていました。集団的自衛権についての世論調査を例に、


各社の違いを分析しています。朝日新聞では、賛成が29%、反対が55%と、


反対が賛成の倍近くとなっています。毎日新聞は、賛成39%、反対54%。共同通信は、


賛成39%、反対48%。日経新聞・テレビ東京は、賛成28%、反対51%です。


こうした結果からは、多くの人が、集団的自衛権の行使を認めることに反対と思える。


一方で、読売新聞は、賛成71%、反対25%と、賛成が圧倒的に多くなっている。


産経新聞・FNNは、賛成70%、反対28%で、これを見ると、多くの人が、賛成


していると思える。池上さんは、各社の分析を総合すると、答えの選択肢が2つか3つかで


結果に違いが出る、としています。反対が多かった各社は、賛成か反対かの2択で


質問しています。一方、読売は、全面的に使えるようにすべき、必要最小限の範囲で


使えるようにすべき、使えるようにする必要はない、の3択です。その結果、必要最小限が


63%と多くなっている、とうことです。産経・FNNも3択で、同じような結果になっています。


「必要最小限」という選択肢を選ぶ人が多いことがわかり、質問の仕方によって回答が


違ってくることが、よくわかると書かれています。新聞やテレビは、1社ではなく、比較して


見る必要がありますね。また、別のことではありますが、政府の世論調査でも、昼間に


有線の電話できいているので、携帯やスマホしか持たない若い人の意見や、昼間は


仕事などで外にいる人の意見は聞けないという問題があります。国会議員の時に、


内閣委員会で指摘し、当時の官房長官は、検討すると答弁しましたが、改善されているの


でしょうか。