学生時代に書いた作品:若者よ(1996年頃) | (仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

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学生時代に書いた作品である。

作成年月日は不明。

 

自分がまだ19歳の頃の作品

どの時代の若者も同じだなと感じる。

1996年に「おやじ狩り」が流行りだし、それについて感じたことを書いたのだと思う。

「日本経済はバブル崩壊後6年近く経過しても景気回復に力強さがみられない状態」が続きで就職氷河期時代真っ只中。

 

ちょっと長編です。

 

 

 

若者よ

 

 

 

若者よ

この時代に何を残すのか

そして

不安をどこにぶつけるのか

今の世の中狂っている

それも未成年の若者が狂い始めた

どこで歯車が狂い始めたのか

不安をどこにもぶつけられずにいる若者よ

この世には

君たちの仲間だけではない

他人もいる

様々人が

この世に住んでいることを認めるべきである

 

 

若者よ

この時代に何を残すのか

そして

何が不満なのか

自己流の表現をする若者たち

ピアスをしたり髪を染める

そして

酷いときは殺人までも犯してしまう

それが君たちの表現の仕方なのか

そうやって

社会に反発をするのか

 

 

若者よ

学歴社会の何を求めるのか

頭だけが大きく中身はあるのか

どん底から這い上がった若者は

逆境に強い

しかし

逆境を知らずに育った若者は

社会に暮らしていけるのか

今の社会は人間について

どれだけ教えているのか

 

 

若者よ

何が君たちを変えたのか

何が不満なのか

自由か それとも

この社会のやり方か

自由を束縛されたこの時代

本当に子どものためなのか

ただ

親のエゴイズムに過ぎないのでないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:写真ACより

 

 

 

 

作成年月日は不明

 

 

 

わたしが育った時代は、超学歴社会だった。学歴は高いけど、何かに欠けている人間が多かった。学歴の波にのまれ、溺れたものは溺れたまま這い上がりが難しい。

そして、就職氷河期時代で就職に着けずに路頭に迷う人。

そんな中、小泉改革で非正規社員が増えたことにより、正社員になれず定職に着けないので結婚もできずにいる。

この改革は今も負の遺産として問題を引きづっており、日本が貧困化した要因ではないのか。

 

 

その後に生まれた「ゆとり世代」の子たちは、競争を知らない、先生や親に叱られたことがない「あまあま」で育った温室野菜たち。ちょっと叱ると会社を辞めてしまうそうだ。これでは国際社会に負けるぞ。

 

日本はこの失われた30年、どんな人材を育てたかったのか?どこに向かおうとしていたのか?

 

今も昔も変わらないが、ただ見ていると、今後の日本が不安に思う時がある。