大切なお友達のお腹の中から、

今朝、元気な男の子が取り出されました。


彼には、ママのお腹の中が

あまりにも居心地がよかったのでしょう。

十月十日を過ぎても、

お腹の中で悠々と過ごしていたそうです。


出ておいでー!と、

医療の力で促しても彼は自分のペースで

お腹にいることを選んでいました。


しかし、遂に、

今朝、お外にでることになったというわけです。


こういった場合、

経膣分娩ではなく、

帝王切開によって、赤ちゃんはお腹の外に出ます。


時々、

帝王切開で出産されたことを

自然分娩を経験していないと、

ご自身やお子さんへの肯定感を下げていらっしゃるお話しをききます。


陣痛を経験し、

経膣分娩で産むことが正しく、

頑張っていることになり、


帝王切開は自然ではなく、

頑張っていないように思うと

数名のお母さんが教えてくださいました。



果たして、それは、本当でしょうか?


少し考えてみました。



生命がお腹に誕生するということは、

奇跡的な出来事です。

(ここは努力でなんとかなることと、

ならないこともあり、

大変複雑な難しい問題でもあります)


(そして、少し本題と外れますが、

たった一つの精子だけが

卵子にたどり着く、受精の奇跡、

受精後の細胞分裂から

人になっていく奇跡、

全て奇跡の連続なのだと

以前、助産師さんに教えて頂きました)



(本題に戻ります)

この受精からの長い時間、

お腹の中で命を育んだこと。



この長い期間、

何に悩み、何に気をつけ、

どんな思いや気持ちで毎日を

積み上げて来られたのでしょうか。



お腹に命を宿し、

産まれてくるまでの間、

一つひとつの積み重ねがあって、



赤ちゃんはお腹の外に出る日を迎えました。



そう、

どんな出産の仕方も

私は、素晴らしいと思います。



赤ちゃん、子どもを育てることは

簡単なことではありません。



その前に、

赤ちゃんがお腹で育ち、産まれ出るまでも

簡単なことではないのです。



女性はご自分の努力を

男性はパートナーの努力を

そして、二人で赤ちゃんの努力を



この積み重ねを振り返り、

それぞれの努力に想いを馳せてみるのも

よいのではないでしょうか。




ハルくんの誕生を祝して