娘夫婦とともに二世帯住宅を建築、住み始めて10か月のアラセブです。
半年のご無沙汰となっていました
今日は、全館空調と電気代について、これまでの気づきを書いてみたいと思います。
我が家の全館空調
我が家の全館空調は、三井ホームの「スマートブリーズ・プラス」で、メーカーは東芝キャリア株式会社です。
1階と2階で別々の温度設定ができますが、部屋ごとの温度設定はできません。しかし、脱臭と高性能フィルターによる除塵ができます。
ほかに、「スマートブリーズ・エース」と「スマートブリーズ・ワン」があり、前者は部屋ごとの風量調節により温度設定が個別にできるもので、株式会社デンソーエアクール製。
後者は比較的少面積住居用のもので、ダイキン工業株式会社製です。
違いは、下記の表のとおりです。
入居後の室温がどのように維持されるのか、全館空調の威力を確認したかったので、温度をスマホで記録できる温度計を1階と2階に設置しました。
これが、1階の去年11月頃から今年8月末頃までの温度変化です。
入居したのが、秋で冷暖房が必要ない時期なので、テストのつもりで極端な温度設定で冷・暖房をしてみたので、当初は温度が19℃から25℃まで振れています。
11月から4月までは、暖房の22℃設定にしていましたので、21℃~22.5℃となっています。
5月と6月は自動の26℃設定、7月以降は冷房の27℃設定にしていました。
こちからが2階です。
2階は12月から計測しています。
温度設定は、2階の個別温度をプラス2℃としていることが殆どです。
これは、2階の寝室は将来2部屋に分割できる子供部屋なので吹き出し口が2か所あるため、とてもよく冷えるためですが、この影響は1階にも少し及んでしまい暑く感じることがあるので、逆に1階の個別温度をマイナス1℃としています。
吹き出し口の調整
スマートブリーズプラスの吹き出し口は、オプションの風量調節機能付きの吹き出し口があるのですが、エリア別温度設定ができるので、設置しませんでした。
しかし、こども部屋には、設置しておけば良かったと後悔しています。
後から取替えできないか三井ホームの建築士さんに相談したのですが、回答がないので無理なようです。
そこで、吹き出し口の中に厚紙を入れて塞ぐことができないか、開けてみました。
これが吹き出し口です。
横に指が入るところがあるので、引っ張ると外れました。
よく見ると、スライドできるシャッターがあるではありませんか!
これをスライドさせると、風量を調節できそうです。
こんなことができるとは、引き渡し時の説明(東芝担当者)になかったし、取扱説明書にも書いてありません。
この点の三井ホーム、東芝キャリアの対応には、ちょっと不満です
このシャッターを調節したら、2階の子供部屋の冷え過ぎは、解消することができました
全館空調の電気代
ところで、気になる電気代ですが、去年12月から今年8月までの買電金額と売電金額は、グラフのとおりです。
(単位:円)
暖房時期は、目が飛び出るような金額ですが、我が家は二世帯住宅ですから2軒分といえます。
2で割ると、冬場のピーク時は約2万7,000円です。
夏場の冷房時のピークは、7月で2で割ると1万1,500円程度です。
そして、売電料金が後から入金されますので、実質はその分もっと少なくなります。
実質の電気代が最も少なかったのは、5月で約6,200円。2軒で割ると僅か3,100円でした。
気になる全館空調のみの電気代ですが、5月は暖房も冷房もしていない時期なので、5月の金額との差が全館空調の電気代と推定できます。
最も暖房した12月の差は、約3万6,000円。
最も冷房した7月の差は、約5,000円でした。
概算ですが、年間推計額は、約9万6,000円。月平均8,000円となります。ただし、太陽光発電の自家消費によって少なくなっている金額です。
これを2軒で割れば、全館空調の電気代は安いものと思っています。
実際の消費電力は、太陽光発電の自家消費電力を加えたものですから、もし、太陽光発電がなかったら、もっと電気代は多くなっていますし、売電料金も入って来ませんので、負担は相当多いはずです。
実際の消費電力は、青の線です。 (単位:kWh)
因みに最大の12月の消費電力を全部買電したとすると、6万4,958円にもなります。
実際は、買電料金5万4,070円から売電料金6,020円を差し引いた4万8,050円ですから、その差は1万6,908円も節約したことになります。
今年1月に、前年12月分の実績を元に、年間売電額などを推定したことがありました。
そのときは、年間8万7,227円と推定してました。
今回、9か月分の実績を元に推計し直すと、
前年12月~今年8月の売電金額は、7万2,252円でした。
月平均8,028円ですから、12か月では9万6,336円になります。少し多くなりそうです。
自家消費では、年間14万7,362円の得と推定してましたが、9か月の実績で計算すると
18万6,394円となり、太陽光発電によって得する金額は28万2,730円と推計できます。
これだと、太陽光発電の工事費約200万円は、約7年で元が取れるように早まりました。
まとめ
全館空調は、屋内の温度変化は、ほぼ1℃程度です。
一日中ほぼ一定の温度なので、夜、寝ていても暑いとか寒いとかで目が覚めることはなく、とても快適です。
空調されていないトイレや浴室も、換気によって空調された空気がはいってくるので、温度は殆ど一緒です。だから、ヒートショックの心配もありません。
高齢者にとっては、とても有難いです。
これから、戸建て住宅の建築を検討されている方は、是非、全館空調にされることをお勧めします。
最期まで、ご覧いただき、ありがとうございました。