こんにちは。
保育防災コンサルタント®のふじみです。
久しぶりの投稿になってしまいました…
ここ最近、有難いことに毎週のように防災研修などの依頼があり、
資料作りに日々追われております。
オンラインセミナーや様々な地域の保育士さんたちへの防災講座をやるようになり、
ひとつ大きな矛盾点を感じるようになりました。
それが、園長先生と保育士達との意識の違いです。
講座の中で、「防災の備えは完璧ですか?」というような質問を投げかけることがあります。
保育士さんたちは誰一人手を挙げません。
でも、園長先生の中には、手を挙げる方が多くいます。
もちろん、園長として園の防災をしっかりとやっているということは、素晴らしいと思います。
でも、私は園長時代も今も、「完璧か」と聞かれたら、
「はい」とは言えません。
災害は、必ず想定外ということが起こります。
だから、完璧に備えることなんてきっと誰もできないと思うのです。
もちろん、「最大限のことをやる」ということが「完璧」と言うのであれば、
そうなのでしょうが…
「完璧に備える」ことができているなら、
完璧だから、これ以上は何も備えない、ということになってしまいます。
災害は常に想定外。いつどこで起こるかもわからない。
そのような見えない敵と戦うには、
常に情報を得て、学び、アップデートしていく必要があるのです。
園内研修を依頼してくださる園の園長先生は、
皆さん不安を抱えていることを正直にお伝えしてくれます。
誰だって経験のしたことがないことは不安です。
初めてバンジージャンプをするとしたら、
何の不安もなく飛べる人がいるでしょうか?
ネットで安全性などを調べて、経験者に聞いたり、様々な情報を得てから飛びますよね。
それでも怖いという気持ちはあるでしょう。
災害は、場所もわからないで目をつぶったままバンジージャンプをするようなもの。
だからこそ、常に最新の情報を収集し、
知識を得て、必要な物を揃える。
準備に準備を重ねて、それでようやく安心感が少し得られるくらい。
「完璧に備えよう」と思うことも大事ですが、
災害に備えるためには、「最善を尽くすこと」こそが最も必要なことです。
子どもたちを守るためには、
常に学び、今より良くしていくことを目指していって欲しいと心から願います。