さまよう刃(東野圭吾)


「本当に「悪」を断ち切れる力を持っているのだろうか」

映画の前に。2004年に刊行されてて、その前も現在もこうした事件は後をたたないことを考えると暗澹たる気持ちになります。被害者は晒し者で犯人は少年法や更生をたてに守られる、復讐を止めるため被疑者を保護しようとする警官の苦悩。東野作品はどんどん読めてしまうけど、中々登場人物には入り込めないでいたのですが、本作では復讐者へどっぷり感情移入してしまいました。
(2009/10/3読了)


出版社 / 著者からの内容紹介
自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す――。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。

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