成年後見人報酬の地味だけど大きなモンダイ | 司法書士の瞑想

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こんにちは
司法書士海埜です。

リーガルサポートから、成年後見の申立事案がありました。
調布市の司法書士の間では、若干問題視されているケースに当たっております。
問題というのは具体的には「報酬助成」についてです。




司法書士は成年後見人報酬を頂戴して後見人に就くのですが、被後見人に資力がない場合は、自治体の報酬助成を受けられることがあります。
しかし調布市では、この報酬助成がありません。
聞いたところによればその理由は、報酬助成は「多摩南部成年後見センター」がやるべきだからだそうです。
「多摩南部成年後見センター」というのは、調布市、稲城市、日野市、狛江市、多摩市が共同運営する一般社団法人なんですね。
多摩南部成年後見センターが報酬助成をしてくれるというのであれば、全部の事案、センターを通したほうが、被後見人はお金が減らないし、司法書士的には報酬をもらえてハッピーではないか??と思ったりしました。


が、「多摩南部成年後見センター」というのは、どうもそんなに太っ腹な組織ではないんですね。市役所の各部門から上がってきた案件だけを取り扱うそうです。そして上がってくる案件というのは、御本人に身寄りがなく、成年後見の申立をしてくれる人がいないなど、市長申立相当と思われる事案だけだそうです。多摩南部としても、予算が無限にあるわけじゃないということです。


そうすると例えば、生活保護でギリギリの生活を保っているような方でも、申立人になる親族が存在するようであれば、多摩南部成年後見センターに事案として上がることはなく、リーガルサポートあるいは各司法書士が窓口になり、報酬助成がないので後見人報酬はなし。後見人は結果ボランティアという形になります。
これがちょっと問題視されてるんですよね。
もちろん「中にはそういう事案もある」というだけのことで、すべてがそうではないんですけれども…。