東山旧岸邸に行ったにゅ | こまいぬのブログ・・・だった

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いろんなところへいってました・・・。
写真載せてました・・・。

写真だと明るく映っちゃいますが(露出が調整されるので)、かなり雨降ってます。

 

えー、バス全然ないぢゃん。

2時間以上ないぢゃん。

行きはホテルから近かったけど、駅までは遠いのよぉ。晴れてれば、バスを2時間ぼ〜〜〜〜と待ってるより歩いたほうが早いけど、さすがにこの雨では。

 

実は乙女森林公園第二キャンプ場と秩父宮記念公園と御殿場駅の間のシャトルバスがあるらしいんだけど。これ、11:50に行っちゃったばかりなのね(画面では11:48になってるけど、2分でバス乗り場まで行けるわけないし。

知ってたらこれに合わせてたのにね。

時間もめっちゃあるし、受付の人に東山旧岸邸を紹介してもらったので行きましたん。

 

 

しかし、遠い・・・。

 

お、バス停だ。

 

相変わらずバスない。というか、一日3本?しかないのかにゃ?

使い物にならない。

 

東山旧岸邸に到着したにゅ。

お庭も広い(池の奥の建物はとらや工房です)

 

とらやの羊羹ってここで作っていたとは!(他にも主力工場があるかもしれませんが)。

人が多かったり並んでたんで、写真ありませんが、その場で食べられるテラス席もありますん。

 

総理大臣だった、岸邸到着

奥まったところにありますが、さすが総理大臣。敷地も広い!

(現役当時は警備員だらけだったのかしらねぇ)

 

玄関を入ってすぐに応接セット。

ここだけで帰された客もいた事でしょう。奥に案内されるのはステータス。

椅子やテーブルの足が竹でできているのも、建具や家具まで吉田五十八さんが関わっていて全体的にコーディネートしているのですね。

 

天井も吉田五十八さんのこだわりで、1969年当時は最新だった塩ビだとか。今だったら、え〜〜〜、塩ビですか。ってなりますけど、当時は数寄屋建築でも最新のものを取り入れる挑戦的・野心的な人だったみたいですねぇ。

厨房とかは類焼しないようにあえてRC造りにしてあるとか。

 

中庭のすだれもアルミ製だとか。

とにかく、新しいものでもいいものは取り入れる人だったみたいよ。

 

岸首相の書斎。ここから日本を動かしていたのね。

 

和風建築ながら、快適に過ごせるようにセントラルヒーティングを導入。

あと、左側の白いボタンは使用人を呼ぶボタン。

 

ブザーが鳴って、どこで呼ばれたかわかるようになっているにゅ。

「はい、お呼びでしょうか」って駆けつけたのかにゃ。

メイドさんは3人いて、一人は住み込みだったとか。

 

元首相宅ですから、後輩の政治家とかが相談にきたり、いろいろ政界や財界のお客様が毎日くるわけで。

コート室、つまり、お客様の荷物を入れるクロークみたいなものですね。

お客様がくるのが前提なので、ホテルのロビーみたいな応接セットが玄関にあったり、玄関前に車寄せがあったり、とにかく人を迎え入れるのに特化して設計したそうです。

 

欄間とかそういう華美な装飾を嫌って、鉄の細い棒を、障子の間の見えにくい所に入れて支えるようにして、天井の一体感を出したとか。

あと、写真撮り忘れましたが、畳のヘリやふすまの縁も通常より細くして、スッキリした感じを出したとか。

柱も角を削って面取りして、角の部分にはあえて木の樹皮を残したとか。雪見障子も目立たないようにしたとか、見えない所にお金をかけたようです。

総工費は記録が残ってないそうですがとんでもないお金がかかってそうですね。

 

最近は、瑠璃光院さんの反射が有名ですが、ここも負けてはいません。

ガイドさんに是非撮って下さいといわれた、岸首相が座っていたお席からの景色です。

座っていいと言われましたが、十年早いので、すぐに立ちました^〜^

(いえ、十年後でも首相や元首相の家に呼ばれることはないでしょう)

岸首相はこういう景色を見ていたのですね。

ところで今は窓枠が映っていますが、このガラス戸は特殊な構造になっていまして。

 

引違いじゃなくて、全部押し込めるようになっているんです。

ところで、この左端に映っている絨毯、ペルシャ絨毯だとか。このサイズ、いくらするのよっ!

何百万は当然。千万越えるかも・・・・。

 

フルオープン。庭との一体感と開放感がいいですね。

この木もナントカもみじ(忘れました、すいません)で、普段から赤くて、緑の木とコントラストがいいということで、岸首相自ら買い付けて植えたそうです。

 

天井の照明も特注の鋳物だそうです。鋳物だから型がいるわけで、このためだけに作った。

 

2基ありますが、よ〜〜〜く見ると似てるけど違う模様です。つまり型を2つ使った。

お金かけてますね〜〜。

あと、床の間も全部漆だとか。ひぇえぇぇ!

 

食堂からの景色。ここもガラス戸がフルオープンになっています。

それと、写真を撮り忘れたのですが、向かって左の壁面が蒔絵だったんです。蒔絵なんて重箱とかそういうサイズでしか見たことないですね。壁が蒔絵っていくらかかるのよ。どっひゃ〜〜!

高級品ばかり見てきて、眼福すぎですね。

蒔絵とか和室とかペルシャ絨毯の写真がないのは、単に撮り忘れただけで、フラッシュを使わなければ撮影可能です。

あとは二階は寝室とか、貴重品倉庫とか、岸首相のプライベートエリアだったようで、通常は公開していません。

一階の倉庫だったところが展示室になっていました。展示室だけは撮影禁止。

ボランティアガイドさんがちょ〜詳しくていろいろ説明してくださいました。居間とか食堂の引き戸もわざわざ明けて実演してくれましたし、呼び出しブザーも実際に鳴らしてくれました。

ありがとうございました。

 

今回の旅行の分が終わったら更新停止します。