不動産で言うところの大家週間。

株式投資家にとっての収穫シーズンがやってきました。

配当金&優待の幸せ月間です。

(えぇ、先月1060円で利確したエムアップが明日あたり4000円に届きそう、なんて全く気にしてませんよ。 気にしてませんって。。。。)

 

6月と言えばボーナスのシーズンでもあり、株式投資を始めた当初は「6月配当金が6月ボーナスを上回る、という夢を5年以内に実現してみせる!!」と鼻息荒くしていたものです。

配当金の増加よりもはるかにすごい勢いでボーナスが低下してきてわずか3年で夢はちょっと違った形で実現してしまいましたが。

 

会社を辞め、フリーター生活となった身にはバカにならない収入です。

 

 

ということで、長らく株の話も書いてなかったので久しぶりに。

 

 

だいぶ前に必勝法の話なんかを書いたことがありましたが、今日は「勝ちパターン」のお話を。

 

私が考える株式投資の「勝ちパターン」。

 

一番頭がいらないのは高配当・高利回り優待株のバイ&ホールド。

完全に趣味と割り切って、相場も株価も業績もその他一切の情報もほとんど見ることなく、ひたすら優待と配当だけに着目して鬼ホールド。

リーマンショックみたいなのが発生して業績が大幅に落ち込み、減配があったとしても「私はこの優待が気に入ってる!!この優待さえあれば、配当はまたきっと景気が回復すればもとに戻るし!!」と。

 

横で見てると正直、アホちゃうかと思ってしまうんですが、これ、案外強いんですよね。

ちょっと一工夫して、健全財務で割安で、業績も比較的安定感のあるものにしぼってみるとかすれば優秀な投資手法になり得ます。

相場を見ないため、利確を焦ることがなくなるのも大きく、私がよくやらかす「2倍になって喜んで売ったらさらにそこから3倍になった(泣)」みたいなのがなくなりますし。

 

考えてみれば、利回りは高いんで、何年か保有して、最後株価がプラマイゼロで売れば定期預金に比べて圧勝となるわけです。

割安で緩やかでも利益が伸びている銘柄であれば確率的には10年後の株価は上に行っている可能性の方が高いはずですので、「どっちかと言うと上行く確率の方が高い銘柄で、プラマイゼロなら圧勝」と考えればこの勝負、けっこう割のいいギャンブルとなります。

 

 

一方、私が考える理想的な勝ちパターン。

キーワードは「追撃」です。

 

 

割安高配当銘柄に投資。

→株価がやや上昇。

→まだまだ割安なので買い増し。

→業績が伸び、増配。株価も上昇。

→株価が上がっても業績・配当も伸びたのでPER・配当利回りはやっぱりお買い得。

→てことで買い増し。(以下、エンドレスリピート・・・)

 

平均購入額は徐々に切り上がりながら、その一方で投資額は増えていき、含み益はマシマシに。

 

過去、私が大きな成果を得られたパターンはほぼ例外なくこれです。

現在の主力銘柄群も、10位以上は全てこれで時価・投資額ともに年々積み上がってきた面々ばかり。

 

 

このスタイル、逆から考えてみるとよく分かります。

 

これ、素人の典型的な負けパターン、「ナンピン地獄」の正反対なんですね。

株価の下落に伴い、迎撃買いして平均購入額はどんどん切り下がり、その一方で投資額は増えていき、含み損がマシマシに・・・

 

 

このスタイルというか勝ちパターン、実はデイトレーダーさんの手法がヒントになってます。

 

バイ&ホールドとデイトレード、まるで水と油の関係と思われがちですが、案外、共通するところが少なくありません。

例えばロスカットの考え方。

 

長期スタイルの方で、よく「長期投資で○%の下落でロスカット、なんてナンセンス!!」という意見を聞きますが、これは私には根本的なところが理解できてないように思えます。

「○%でロスカット」なんてのはただの表面的な方法論にすぎません。

 

その本質は「投資の前提が崩れたら即、撤退あるのみ」です。

 

デイトレードはチャートをにらみながら値動きをにらむトレードです。

(もちろん出来高とか板情報とか、他にも多くの要素がありますが、話を単純化するためにちょっと置いといて)

値動きで上に行くと見ればエントリーし、予想に反して下に行けば(上に行くという前提が崩れれば)即撤収。

 

長期スタイルも「○○の市場が伸びそう」「この会社のこの事業が伸びそう」「この優待が欲しい」という前提で投資して、その前提が崩れれば即撤収。

原理原則は同じです。

長期スタイルで「○%下落したらロスカット」が間違いなのは「チャート的にここから上に行くと思うから」という理由だけで投資したりはしないからです。

 

 

勝つときのパターンも同じです。

 

私が知る限り、勝っているデイトレーダーは高値ブレイク型の方が多いように思います。

反発狙いのリターンリバーサル型で勝っている方がいないわけではないと思いますが、少なくとも私は一人も知りません。

理由は「高値ブレイク型の方が、勝つ時は青天井」だからかな、と勝手に推測してますが。

 

私の感覚では高値ブレイクしたところでエントリーするのって、「高値づかみ」そのものにしか見えませんが、この人たちは上に行けばそこからさらに追撃かけるんですよね。

 

私にはとてもマネできませんが、

「負ける時には傷を浅くするためにさくさく切って、勝つ時にはとことん引っ張る。どうせ引っ張るならただ見守るだけじゃなくてさらに追撃かけた方がいいに決まってるでしょ。勢いが止まったらそこで即、切るだけだし」

というのはまぁ、確かに一理あります。

 

この人たちが「勝率」をバカにしてるのもこのためです。

よくエセコンサルさんが「勝率95%の秘密の手法を特別大公開!!」的な商材を宣伝しておられますが、勝率95%なんて、大して難しいことではありません。

極端な話、ひたすら下に行く銘柄なんてそうそうありませんし、全部ナンピンしまくって対応し、株価が戻したところで売り逃げれば引き分けには持ち込めますので、相場環境によっては勝率98%くらいは普通に達成できます。

(その代わりにこの手法、その残り2%で確実に死ねますw)

 

 

私の知る限り、勝ってるデイトレーダーは、勝率はけっして高くない方が多いように思えます。

というか、勝率なんて気にしたこともないのではないでしょうか。

10回フルスイングして9回三振しても、一発場外ホームランが出れば勝率は1割ですが、金額的には大勝利、って理屈です。

(もちろん負けの9回をきっちり傷を浅くロスカットできている前提ですが)

 

 

私の勝ちパターンも、やっていることは同じです。

 

1カ月に1回とかの時間軸で追撃かけるか、1分2分単位でガンガン追撃するか、

あるいは1回1万円の端株買いでちまちま追撃かけるか、信用取引で全力追撃するか、の違いだけ。

 

私が端株投資を本業にしているのも、私の資金力では単元株購入だとこまめな追撃がかけられないからです。

(1銘柄だけに専念すれば年に何度か追撃できますが、それはまた全然別のリスクが発生しますし)

 

 

 

ナンピン地獄の逆を行く追撃買い。

こんなのもちょっと意識してみると、10年後に大きく育つ宝物を見つけられるかもしれません。

 

 

逆に言うとワタクシ、ジリジリ株価も業績・配当も切り上がってくる銘柄が勝ちパターンにはまりますが、値動きの荒いジャジャ馬銘柄はちょっと苦手・・・

 

短期間に急騰されると、落ち着かなくなってしまうんですよね。

そこで追撃かける度胸はないし、ちょっと利確しといた方がいいのかな、でも・・・ とか悩んでるところでもう一発ストップ高!! とか言われると、「あ、もう無理・・・」と。

 

で、私が売ったらそこで本格的に急上昇、ってなるんです。 エムアップとか。。。 いや、全然気にしてませんよ。

気にしてませんって(汗)。