『ベルヴィル・ランデヴー』
2021.7.9順次公開
(2004.12.18日本初回公開)
オススメ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
●2021.7.31鑑賞
ポスターの絵に惹かれて、観に行きました。
約20年前の2002年、フランスで作られた作品なんですね。
全体的にダークな雰囲気なんだけど、手描きがすごくいい感じにあたたかさとシュールさを醸し出していて、良かったなぁ。
おばあちゃんと犬がさらわれた孫を探しに行くっていうストーリーも、セリフがほとんどないのにわかりやすいし、思った以上に面白くてずっと前のめりに観ちゃいました。
音楽もすごく良くて、詳しくないので公式サイトを見てほしいですが、ジャンゴ・ラインハルト(って有名なんですか?無知でごめんなさい)へのオマージュがあったり、歌も演奏もすごく気持ちよかったです。
※このあとちょっとネタバレ気味です。核心には触れないですが、まだ観てない方は逃げてくださいm(_ _)m
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シャンピオンはちょっと障害があるのかな?
表情が乏しくて、自分の気持ちを現すのが苦手な感じ。
それでも、ブルーノが一番に慕ってるのがシャンピオンだから、きっと優しい子なんだろうなってことがわかる。
おばあちゃんの足もだけど、障害というか、いわゆる“普通じゃない人”を、その部分をちゃんと見せるけどクローズアップはせずに“普通”に扱うのが、欧米は上手だなっていつも思う。
アメリカのコメディードラマなんかには必ずいるもんね、障害を持ってる人。
日本の映画やドラマでも、もっと頻繁に“普通”に出せばいいのにな。
それもユニバーサルデザインの一環じゃない?
道徳の授業なんかより全然チカラを持ってると、私は思うんだけど。
…話がそれた。
映画です『ベルヴィル・ランデブー』です。
ブルーノが、小さい時におもちゃの電車に尻尾を轢かれてから、電車が通ると必ず吠えかけてるのが、すごい犬っぽくて良かったな。どんな場面でも、どんなに疲れててもお腹が空いてても吠えてたもんね。犬ってそうだよねってニヤニヤしちゃった。
こういう細かなこだわりは、犬にも作品にも愛情を感じられて、すごく、なんていうんだろ、ほっこり、しました。(*^_^*)
絵のデフォルメがやりすぎなくらいなんだけど、そのおかげでセリフや説明がなくても状況も感情もすごくわかりやすかったです。
家のすぐそばに電車が通って、そばどころか家の方が斜めになってよけてるんだけど、そこに立ち退かせたい体制側と土地と家を守りたいおばあちゃんの対立が見えたり。
船の背の高さが、さすがのおばあちゃんも飛び乗ったりできない鉄壁感を現してたり。
マフィアの手下の体型がまんま壁で、ボスを守るためにいるのが一目瞭然だったり。
お料理にはちょっと眉をしかめちゃったけど、その内容よりも食材の捕獲方法にびっくり。
あれ、手榴弾?
手榴弾を庶民が普通に持っててその辺で使うって、え?フランスってそうなの?って思っちゃいました。さすがに現代ではないだろうけど。。
…フランスって、そうだったの?
とにかく、ひとつひとつのシーンがとても丁寧に作られていて、たくさんの思いが込められているのもわかって、でも説明も押し付けもないから観る側の考え次第でどうとでもとれる、素晴らしい作品でした。
日本では最初は18年前に公開されたけど、もしかしたらその頃に観たらこの映画の素晴らしさに気づかなかったかもしれない。
今観られて良かったです。
また観たいな。
《キャラクター》
おばあちゃん(マダム・スーザ)
《Introduction》
21世紀フランス・アニメーション映画の傑作
2003年のカンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映され、ニューヨーク映画批評家協会賞をはじめ多くの映画賞を受賞し、フランス映画として初めてアカデミー賞の長編アニメーション映画部門にノミネート。2021年2月10日Newsweek(電子版)が発表した批評家が選ぶ100本のアニメーション映画15位、21世紀のアニメーション映画の傑作(IndieWire)、トップ100アニメーション映画(ロッテントマト、94%フレッシュ)、100本のアニメーション映画(タイムアウト)など世界各国の名作アニメーション・ランキングに必ず選出される21世紀を代表する傑作。ファニーでチャーミングな作品は20年もの間、多くの人に愛され続けている。
おばあちゃん力全開
《Introduction》
21世紀フランス・アニメーション映画の傑作
2003年のカンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映され、ニューヨーク映画批評家協会賞をはじめ多くの映画賞を受賞し、フランス映画として初めてアカデミー賞の長編アニメーション映画部門にノミネート。2021年2月10日Newsweek(電子版)が発表した批評家が選ぶ100本のアニメーション映画15位、21世紀のアニメーション映画の傑作(IndieWire)、トップ100アニメーション映画(ロッテントマト、94%フレッシュ)、100本のアニメーション映画(タイムアウト)など世界各国の名作アニメーション・ランキングに必ず選出される21世紀を代表する傑作。ファニーでチャーミングな作品は20年もの間、多くの人に愛され続けている。
おばあちゃん力全開
“人生に必要なのは腕力でも権力でもない”
孤独な少年シャンピオンが情熱を傾ける自転車レース。孫を不憫に思うおばあちゃんとの特訓が実を結び、遂にツール・ド・フランスに出場するもそこで、事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆、腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。
2D手描きアニメーションの可能性と創造力を証明する
2000年代に入り、多くのアニメーション作品が手描きからCG作品に軸足を移していった。時代の流れに逆らうかのように3Dの技術を取り入れながらも、手描きにこだわった。ニューヨークやパリ、モントリオールなど現実の風景をもとに架空の都市ベルヴィルを構築し、デフォルメされたユーモラスな登場人物たちが生き生きと動く世界を描きだし、タイムレスな魅力を持つ作品をうみだした。
絵にひきこまれ、物語に裏切られる
バンド・デシネ作家からキャリアをスタートさせたシルヴァン・ショメ監督の映像は、台詞の少なさに反比例するかのように多くを語る。見る者の常識を心地よく裏切っていく展開は、いつの間にか画面から目を離せなくする不思議な力を持つ。アンバランスな体つきや奇妙な動き、個性的な登場人物など細部にまで皮肉やユーモアが効いている。
50年代へのオマージュ
監督が敬愛するジャック・タチ、マックス・フライシャーのアニメーション、チャールズ・チャップリンら監督の少年時代、50年代を彩るさまざまな著名人への愛に溢れたオマージュが捧げられている。随所に散りばめられた、あそび心たっぷりのたくさんの仕掛けも見逃せない。
もうひとつの主人公
アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた主題歌、ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ、“伝説の三つ子”が歌うスウィンギング・ジャズ、バッハやモーツァルトまで自由自在に、しかし映画にぴたりとよりそう音楽。ダイアロー グがほとんどないことを観客に忘れさせ、この映画を洒脱なものにするのに大きく貢献している。
孤独な少年シャンピオンが情熱を傾ける自転車レース。孫を不憫に思うおばあちゃんとの特訓が実を結び、遂にツール・ド・フランスに出場するもそこで、事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆、腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。
2D手描きアニメーションの可能性と創造力を証明する
2000年代に入り、多くのアニメーション作品が手描きからCG作品に軸足を移していった。時代の流れに逆らうかのように3Dの技術を取り入れながらも、手描きにこだわった。ニューヨークやパリ、モントリオールなど現実の風景をもとに架空の都市ベルヴィルを構築し、デフォルメされたユーモラスな登場人物たちが生き生きと動く世界を描きだし、タイムレスな魅力を持つ作品をうみだした。
絵にひきこまれ、物語に裏切られる
バンド・デシネ作家からキャリアをスタートさせたシルヴァン・ショメ監督の映像は、台詞の少なさに反比例するかのように多くを語る。見る者の常識を心地よく裏切っていく展開は、いつの間にか画面から目を離せなくする不思議な力を持つ。アンバランスな体つきや奇妙な動き、個性的な登場人物など細部にまで皮肉やユーモアが効いている。
50年代へのオマージュ
監督が敬愛するジャック・タチ、マックス・フライシャーのアニメーション、チャールズ・チャップリンら監督の少年時代、50年代を彩るさまざまな著名人への愛に溢れたオマージュが捧げられている。随所に散りばめられた、あそび心たっぷりのたくさんの仕掛けも見逃せない。
もうひとつの主人公
アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた主題歌、ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ、“伝説の三つ子”が歌うスウィンギング・ジャズ、バッハやモーツァルトまで自由自在に、しかし映画にぴたりとよりそう音楽。ダイアロー グがほとんどないことを観客に忘れさせ、この映画を洒脱なものにするのに大きく貢献している。







