人生はラ★ラ★ラ ~ Hotchpotch★Blog ~

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人生を100だとしたら・・・
悲しいときはシクシク泣いて(;_:)4×9=36 
嬉しいときはハッハと笑って(^○^)8×8=64 
足したら全部で100になる(^_-)-☆
人生は幸せの方が多いんだな(^v^)

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FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2016 大人ロック

2016.10.5(WED)Bunkamuraオーチャードホール

のライブレポートだよ(*^▽^*)


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藤井フミヤ 確かな成熟の中にやんちゃな衝動を忍ばせた“大人ロック”

大人ロック。それは成熟した大人にしか奏でられないロックであり、同時に“大人だってロックしたいんだ”というメッセージでもある。藤井フミヤ、54歳。最新アルバム『大人ロック』を携えて32公演をこなす『FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2016 大人ロック』の、今日は9本目。10月5日(水)、東京・Bunkamuraオーチャードホールは、長く彼を追いかけてきたであろう女性ファン層を中心に、大人ロックの味がわかるオーディエンスでいっぱいだ。
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「大人の、大人による。大人のための大人ロック。大人げないくらい盛り上がってください」

赤いタキシードでびしっと決めたフミヤが、粋なセリフでショーの開幕を告げる。バックを固めるのは有賀啓雄(B)、屋敷豪太(Dr)、松本圭司(Key)、石成正人(G)、友森昭一(G)という百戦錬磨の名手たち。フミヤがカウントを出し、バンドサウンドが生き物のようにうねる。大人ロックの条件その1。それは最高のメンバーを揃えることだ。

5ピース、4ピース、3ピース。楽曲の構成に合わせてメンバー編成を変えながら、ショーは進む。ポップな聴き心地の中に、レゲエ、ジャズ、ゴスペル、オールディーズ、ロカビリーなど様々なエッセンスを盛り込んだ藤井フミヤのロックは、古き良き豊かな音楽の水脈に通じている。マイクスタンドを回し、軽くステップを踏み、客席を指さして笑顔を浮かべるなどのステージパフォーマンス、ロックスターの風格については今さら言うまでもない。大人ロックの条件その2。それはフロントに立つ人間の持つスター性、有無を言わせぬ存在感。

セットリストは、アルバム『大人ロック』が中心になる。スロー/ミッドテンポの曲が多いアルバムだが、特に有賀啓雄と屋敷豪太という強力なリズム隊のおかげで、ゆるさは一切なし。加えて演奏されたなつかしいナンバー、たとえばチェッカーズ時代の「夜明けのブレス」や「Room」の、なんとみずみずしいことか。90年代の大ヒットチューン「TRUE LOVE」や「Another Orion」の、なんとふくよかなことか。ほかにも大人ロックの文脈の中で、新たによみがえったと感じる曲がいくつもある。

「大人のせつないラブソングを、聴いていただきたいと思います」

『大人ロック』には、ラブソングがいくつもある。ラブといっても恋愛もあれば、生まれ育った土地への愛、命あるものすべてへの愛、友情や家族愛など、今のフミヤにとってすべてはラブソングかもしれない。1曲1曲を慈しむように歌ってゆく。特にアコースティックで奏でる曲の、年輪とともに陰影の深まったフミヤのボーカルの説得力は格別だ。

「羞恥心を捨てる。これができてこそ、いい大人ですよ」

ニヤリと笑うフミヤの挑発に、総立ちのダンスで応えるオーディエンス。大人ロックだからといって静かに聴き入るだけじゃない。アップテンポで畳みかけるパートでは、まるで10代のような若い熱狂がホールに渦巻く。フミヤがマイクスタンドを振り回し、華麗なステップを決める。石成と友森が、フミヤをはさんで派手なアクションを見せる。オーディエンスの愛が、興奮を何倍にも増幅させる。大人ロックの条件その3。それは音楽を愛するオーディエンスの、子供心を忘れない純粋さ。

アンコールまで、たっぷり2時間以上。ツアーはまだ序盤だが、バンドの一体感もフミヤのパフォーマンスも、完成度はすでに高い。確かな成熟の中にやんちゃな衝動を忍ばせた、藤井フミヤの提案する大人ロック。素晴らしいバンドとオーディエンスと共に、大人げない盛り上がりを届ける旅はまだまだ続いてゆく。

 

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