ホワイトブラザーフッドの第六イニシエートであるヒラリオン大師の教え(「寺院の教え」から抜粋)
性的節制と禁欲生活の本当の目的は、生命力即ち生命の本質を蓄えてより限られた範囲内に集中すること(ちょうどある一定の目的のためにガスか液体を圧縮するようなこと)である。
生命エネルギーを費やしたら能力と霊的発達のためにそれらのエネルギーを蓄えることができない。
情欲によって天使達と人間の目がヴェールで覆われてきた。
人間が感覚によって左右されている限り、高級な創造力の支配には絶対に必要な萎縮してきた脳中枢を新たに活動させることはできない。
現在萎縮した松果腺は第六亜人種の時にもっと活動的となり、クンダリニーはそれを通して働くであろう。
松果腺すなわち第三の目の痕跡器官が新たに活動しクンダリニーの力が使用される時、クリヤー・シャクティの力の展開が可能となるであろう。
未来の時代に生きる高度に進化した魂達には、現代人が理解しているような性交がすでになくなっているからである。
つまり、肉体生殖の時代がすでに終わってしまうし、各自は「意志とヨーガ」すなわち意志と知性による創造力を持っているだろう。
未来の第六、第七根本人種の時には、人間は「意志とヨーガの力」すなわちクリヤー・シャクティで子供を作るであろう。
大いなる聖白同胞団のある組織に受け入れられた弟子に禁欲生活が要求されているということは、創造的な諸エネルギーを蓄えておき、それらを性器から心臓と頭脳のある中枢に回すことが必要なためである。
感覚の恍惚は情欲の成就であり、魂の恍惚は慈悲の果実である。
二種の恍惚は決して相容れることはできないので、一方は他の前では消えなければならない。
一方は分化であり、他は完成である。
性の乱用あるいは好色のある面によって、光の天使達が悪魔の住み処、つまりこの物質界に入っていく橋がつくられ、また、もしも人類の進歩を促進し、霊的支配力を取り戻したいと思ったなら、天使達は反対の方向に創造エネルギーを向けて、その橋を反対の方向へと渡って天使の世界へと戻らねばならないことを学徒は知るはずである。