私の作成したテストのデータを見てみました。
上位コース、中位コース対象のテストで、受験者は合わせて2500人くらいだったかと思います。
平均点が高く出すぎるかもしれないと案じていましたが、上位コース70点、中位コース57点だったので、まあ許容範囲でおさまったようです。

さて、両コースの正答率分析表を重ねてみると、もっとも差がついていたのが、「感情」「絶対」の対義語を答えさせる問題でした。こんなものは試験範囲が指定されているので、覚えてさえいれば誰でもできる問題なのですが…。

読解では、書きぬき問題や、指示語の問題など、しっかり本文を読まなくてはならない設問に差がみられました。特に、終わりの方で出題した書きぬき問題は、時間が足りなくなったということもあるのか、中位生は苦戦していました。

興味深いことに、もっとも難度の高い選択肢問題だと、中位生の方が2%ほど正答率が高いという逆転現象が起きていました。これは、私の作問がまずかったということで反省しなくてはいけません。

この結果をおおざっぱにくくると、中位生と上位生の差は「根性の差」だということになるでしょう。対義語をこつこつ覚える、本文にもどって書きぬく箇所をさがす…、どれも面倒くさい作業です。面倒なことから逃げない強成績の差に通じるのだといえます。

でも、その「根性」は、いったいどうすれば…??

案外ちょっとしたことがきっかけになると思います。小さくても成功体験を持つことがモチベーションを上げ、がんばる力につながっていきます。ほめまくるというのとはちがいます。まぐれでもいいから、とても良いところがあったら、すかさず、高い評価をしてあげることだと思います。