今、2学期に使用する雙葉形式の教材を作っています。あらためて雙葉の入試問題の現物を何年分か見直しているのですが…。

詩の解釈から始まり、文章がひとつ、言語要素知識という三本立ての形式で定番化しています。
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「ちゃんと読めているか」「ちゃんと表現できるか」「きちんとした日本語を使えるか」をはかろうという作題者の意図がはっきりしていて、内容的にはとてもいいテストです。

が、あのレイアウトはなんとかならないものなのか、といつも思います。いちおうワープロはお使いになっていますが、傍線①とか波線アなどが手書き。ルビも手書き。

ただでさえ、B4一枚に本文すべてをつめこんでいるため、文字サイズはものすごく小さいし(9ポイントもないのではかと思います)、行間も狭くぎちぎちです。それに手書きの傍線や記号…。

これでは受験生は解きにくいだろうな、かわいそうにと思います。高い受験料を取っているのに、こんな試験問題を堂々と配布できてしまうところが、さすがブランド校ならではの荒技…!

我々業者がこんなテストを作ったら、すさまじいクレームを受けること必須です。

豊島岡など、きちんと印刷屋さんが作っている学校と比べて、受験生への配慮が足りないのではないのかなぁと、つい思ってしまいます。

以前、開智中が本文から設問からすべて手書きの入試問題を作り、大ヒンシュクをかったことがありました。

私もつたないワープロ技術を駆使して「一太郎」(笑)で教材を作りますが、まず第一にお子さんが見やすいか、やりやすいか、ということを考えます。
まだまだ下手でお子さんたちには迷惑をかけていますが…。

2月1日のためにすべてをかけて、必死で勉強してきた受験生たちのために、雙葉中の入試問題が見やすいものに変わることを願っています…。