サピックスさんの、4年生の7月度復習テストについて。
特に、なにげに問題な大問3の説明文について。
今回のは、なかなかに、ハードでした…。
① 前提
復習テスト、となると、わりとみなさん油断しやすい?
文章題1つは、すでにBテキストで触れているからもあるでしょう。
推奨するかどうかは、さておき、
Bテキストで触れた文章ならば、
本文を読まずにいきなり問題を解く、ということをするお子様もいらっしゃるでしょう。
必然的に、その分の時間があまり、時間的に余裕の状態で解くことになるかと。
また、説明文、触れる回数そのものは少ないのですが、
ただ、文章が短く、設問レベルもこれまではそんなではなかったので、油断が…。。。
② 文章について
4年生には、ちょっと厳しいやも??
天動説、地動説のお話です。
「すい・きん・ち…」
と、頭文字がならぶ例の呪文がありますが、
文章の前の部分に、「水星、金星、地球…」とあっても、
すぐにつながらない場合が予測されます。
その具体から離れて、抽象化し、他のものにも…
という流れで、説明文というよりも、論説文より、とも思えます。
③ 設問について
問1
Aについては、空欄のAのあとの一文を、最後まで読み切るかどうかで、理解が左右されます。
「…え、そんなこと?」
と、思われるかもしれませんが、
一文を読み切る、ということ、はやいうちから習慣化しないといけません。
Bについて、前回の組分けのものからもそうですが、
「そして」の使い方、幅が広いです。
物語文でむしろ使われることが多い、単純な時間経過、と捉えるとよいでしょう。
問2
地味に?難解??
いや、はっきりと、ムズい??
まず、傍線そのものについての、「なぜ」ではないです。
解答根拠自体は、前の段落を読めば、となります。
しかし、その部分が、選択肢で、どのように言い換えられているのか、となると、
これまでに見たことがないパターンかと。
天動説についての考え、説明を、「今までの考え方」と、
なんともざっくりとした抽象化を行い、と…。。。
また、「惑星」と、「太陽」を混同すると、はまります。
問3
(1)
正確な理解をもとに解くと、傍線から10行以上後の、
抽象化した部分の内容をふまえて、となります。
通読後に記憶が残っていれば、すんなりと。
そうでないなら、一行あいた、意味段落が変わったあとまで、
となり…。
うん、難しい。
(2)
他の選択肢のものも触れましょう。
ただし、「世界観」は、
いかんともしがたい…。
大塚英志さんの著作の解説を引っ張っていかないと、
正しい説明は困難なんですが。
原義から外れた、は言い過ぎですが、
ざっくりと、「この作品は『こういうものが中心』として描かれている、と受け手がみなす捉え方」とかになるのかなぁ?
創作者より、読み手側が使いたがるイメージ。
問4
うん、傍線のすぐ後を読めば…。
本文中の「議論」という単語を、
選択肢では「意見を交わす」と、言い換えられています。
問5
「例からわかること」という言い回しからでもそうだし、
「科学の研究について」ともあるので、
惑星の話を盛り込まない、ということ、
やれるかどうか…。
ただ、出来たらすごいよね、というものであり、
現時点、というか、テストを取り組んだ段階でできなきゃダメ、というほどではないです。
問6
しんどいか。
本文の例、として、抽象を読み、
それにあてはまる別の例を選ぶ…。
正解の選択肢そのものの具体的なイメージがわかずに、
選びきれない可能性もあります。
問7
平易
問8
地味に「エ」の選択肢がいやだなぁ。。。
「誕生」とあり、
「星そのもの」の誕生、ではなく、
無意識に、「説」の誕生、と、解釈してしまうのでは、と。
「いやだなぁ」と表現しましたが、
正答率を少々下げることに貢献?しているので、
よい作りだとは思っています。
以上です。
…これまでの説明文の選択肢とは、
ちょいとむずかしめ?かなぁ?と。
①の前提にあることもあいまって、
甘く見ると、ポコポコとミスするのでは、とは思いますが。
是非に復習しましょう。
貴重な説明文の学習機会です。
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明日の記事更新お休みです。
次回更新、明後日木曜日となります。
ご了承願います。
吉祥寺にあります、AMPという塾にて、
国語を教えています
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