「結局、仕事という金儲けじゃなきゃ行かないんだな、おまえ。」
先日、東北出張から帰ってきて、
言われた一言。
うーん、何というか。
いろいろ考えさせられました。
仕事の関係で、
東日本大震災の被災地にいろいろと行かせていただいてます。
親類や知人が亡くなったうえ、
御自身も被災されているにも関わらず、
みなさん快く取材に応じてくださる姿は、
本当に頭が下がるとともに、
深く胸に刻むべきと痛感しました。
実は私、恥ずかしいことに震災後、
ボランティアなどに一回も行っていません。
不安定な中小企業という就業状況や、
老齢の祖母がいる家庭事情、
もう10年以上運動なんかしていない健康状態など、
理由はいろいろで。
まあ、言い訳にしか聞こえないかもしれませんが。
たしかに、仕事でしか行ってません。
会社は営利団体なので、「金儲け」と言われればそうです。
でも、仕事することとか、会社に属することの目的って、
本当に「金儲けだけ」なんでしょうか。
法人でも個人でも、
そこからが本当の目的なんじゃないでしょうか。
「お金儲け=贅沢三昧」
それだけじゃないと思うんですよね。
お金を儲けて「どう使うか」。
こっちのほうが大切。
雇用拡大。
研究開発。
社会貢献。
納税。
できることはいろいろある。
さらに、仕事を通じて育まれる人間性とか、
本来の生命力とか、
そういうものを育むのも
大切なことなんじゃないでしょうか。
「手段」と「目的」がどんどんごちゃごちゃになって、
見回したら、いつのまにか、
「手段」が「目的」になっちゃってる…
ちょっとだけ、
ちょっとだけでいいから、
視線を上げて、遠くを見たいものです。