あしたのジョー心理学概論~矢吹 丈 その心の病~ PART38 | 心を和らげる相談室 HEART

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あしたのジョー心理学概論~矢吹 丈 その心の病~ PART38

 

今回はTV版「あしたのジョー」第11話~第21話までを参考にして

もらえると良く解ると思います。

 

 

「防御行動」の学習の成立

 

慰問団の演劇の際に、白木葉子を侮辱したことで、

再び、力石と小競り合いを起こす。

 

結局、ボクシングで正式に決着をつけることになり、

短い間だが、段平のコーチを受ける。

この段平のコーチで、ジャブとストレートに磨きがかかり、

正式な「ボクシング行動」となるのである。

 

時間的な制約もあって、打倒力石のために「クロス・カウンター」

(あしたのために <その3>)を学習し、

自ら少年院内の被験体を相手に、手当たり次第に攻撃しながら、

行動修正し、学習していく。

 

そしてクロス・カウンターでダブル・ノックアウトという結末を迎える。

 

力石のパンチを受けた経験から、手首のスナップを強化する必要性を

痛感し、再び自分で訓練する。

そこで、段平が登場し手首のスナップ強化が

「あしたのために <その4>」であることを知らされる。

更に、<その5> <その6>となるわけだが、

段平は、その目的のためにジョーに対して、冷たく接し、

無視するような態度をとる。

 

そのため、ジョーにとっては消去スケジュールが発生。

ジョーの行動には、何回か消去抵抗が観察され、

その後、消去誘発性攻撃行動が見られるようになる。

 

消去誘発性攻撃行動とは

強化スケジュールから消去スケジュールに移行したときに

観察される攻撃行動。

 

この消去誘発性攻撃行動の目標は、

まず、寮対抗試合の第一試合の対戦相手である松本に向けられる。

その後、消去(正の強化子の除去)による「悲しみ」の情動行動、

若干の消去抵抗がみられ、再び消去誘発性攻撃行動として、

青山への攻撃行動が観察される。

 

対青山戦でのジョーの攻撃行動は、ボクシング行動ではなく、

パンチ行動である。

青山のボクシング行動によって、かなりのダメージ(負の強化子の提示)

を受ける。 そこで、攻撃行動だけだったジョーのボクシング行動に、

試合に勝つという目的のための行動変容が起こり、

防御行動を自発する。

この防御行動こそが段平が本当に教えたかった「あしたのために」

<その5> <その6>であったが、ボクシング行動と攻撃行動に

主軸を置いているジョーにディフェンスである<その5> 

<その6>は受け入れられないと判断した段平が敢えて冷たく接し、

無視するような行動に出て、<その5> <その6>は敢えて

対戦相手の青山に教えたのである。

しかし、「試合に勝つ」という行動変容が起こった事で、

青山の教わった<その5> <その6>を試合中に見事盗み、

自分のものにしたのである。

この防御行動によって、ジョーはダメージを受けなくなる。

この時点で、ジョーの攻撃行動はパンチからボクシングに行動修正され、

ジョーの勝利に終わる。

 

ここで段平の行動が、

<その5>=フットワーク

<その6>=防御技術

と、明らかにされている。

 

そして、力石戦に向けて練習を始める。

 

 

力石が急遽3日後に、退院することになり、決着をつけることになる。

 

ここで、白木葉子がやめるように説得、

段平も中断を要求して試合は中止。

お互いプロとして、ボクシングで雌雄を決することになった。

 

段平によると、ジョーは退院するまでに、

「あしたのために <その15>」

までマスターすることになっているが、

具体的な内容については不明である。

 

 

ただ、

段平のコーチは、ジョーにとって正の強化子である事には変わりない。

 

 

 

 

 

本日はこの辺で失礼します。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART     代表   杉野 茂広