☆緑と赤(深沢潮)☆

 

2019年1月9日

小学館文庫

2015年11月

実業之日本社

 

286ページ

 

〈 書籍の内容 〉
ふたつの国の狭間で揺れる、迷う、恋をする
二〇一三年の夏、在日韓国人の大学生・知英はパスポートを取得した。表紙の色を見て、改めて自分の国籍を意識する。町ではヘイトスピーチのデモに遭遇し、戸惑う。「なにじん」なのか、居場所はどこにあるのか、友人と分かり合えないのはなぜか。自分に問い続ける知英は少しずつバランスを失っていく。K‐POPファンの梓、新大久保のカフェで働く韓国人留学生のジュンミン、ヘイトスピーチへの抗議活動に目覚める良美、日本に帰化したのち韓国で学ぶことを選んだ龍平、そして知英。ふたつの国で揺れる五人の男女の葛藤と再生を描く。解説は、作家の中島京子さん。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
K-POPや韓国映画などのエンターテイメントは日本でも人気がありますが、いざ両国の関係となると、距離を感じていませんか。国籍は異なっても、大好きな友人や恋人であることは変わりありません。大切なことを伝えてくれる小説です。
 
深沢潮さん作品を読むのはこれが二冊目です。
 
一冊目は
縁を結う人
「縁を結う人(深沢潮)」
 

2年ほど前から

在日韓国の方と話をする機会があり

素晴らしい人柄に惹かれて尊敬の念が湧きました。

お会いする前に私の中に差別の心があることに気づき

この差別の心はどこから来ているんだろう?

と自分の心に真剣に向き合ってきました。

真剣に向き合ってもその原因がわからず

ただ自分が自分で考える年齢になる前から

刷り込まれてきたんだとしか思えません。

根深いものを感じました。

 

先日の帰省中

このわたしが全く読書できずの心境でしたが

新聞にだけはパラパラと目を通していました。

 

そこで目に留まったのがこの記事です

福岡からネットで2冊の作品を予約しました。

 

1冊が「縁を結う人」

もう1冊がこの「緑と赤」です

 

 

たくさんの登場人物ですが

混乱することなく読めました。

とてもとても響いてきて

考えさせられました。

 

わたしの読書ノート

 

 

在日韓国の方の作品ということが

きっかけで2冊読んだのですが

この方の書かれた作品を

他にもたくさん読みたいと思いました。