今日は、適応障害に関するニュースを聞いて感じたことを書いてみたいと思います。
数日前、深田恭子さんが、適応障害と診断されて芸能活動を休止するとのニュースが流れました。
私には想像できない芸能界という環境の中で、心への大きな重圧を感じながら、芸能活動をだましだまし続けていたのではないかと想像しています。
心をゆっくりと休めて頂きたいと思います。
私も、うつ病と診断され10年ほど治療を続け、状態が改善せず転院したら、適応障害と診断が変わりました。
適応障害とは、いったいどんな病気でしょうか。
概要は、「ストレスにうまく対処できない結果、抑うつや不安感などの精神症状や行動面に変化が表れて、社会生活に支障をきたす病気」で、原因は「外的なストレスと、内的なストレスに対する対処力や本来の性格が影響している」とのこと。治療は、「ストレス状態の軽減と、認知行動療法・薬物療法」。
詳細は、ネット等で確認して下さい。
私にとっては、分かったような分からないような説明だと感じています。
最も疑問があるのが、ストレスと性格という最も大切な部分を掘り下げようとしていないところです。
私の経験から、ストレス・性格のそれぞれを解きほぐしていかなければ、本当の治療にはならないと感じています。
まずは、ストレスについて。
現在、私が健康な状態を維持していられるのは、私がストレスと感じる出来事・場面で、心の中にどのようなイメージ・場面が瞬間的に浮かぶのかを、感じとることに取り組んだことにあります。
時間はかかりますが、出来事・場面を思い出しては、心の中に浮かぶイメージ・場面を感じ取る。うまく感じ取れなかったり、言葉で表現できなかったら、もう一度繰り返す。
これを、ストレスと感じる出来事・場面について、同じように、繰り返しやってみる。
心の中に瞬間的に浮かぶイメージ・場面が、ストレスと感じてしまう原因につながっています。そして、そのイメージ・場面が浮かぶのには、過去の経験などが影響しています。
その過去の経験までたどり着けば、ストレスと感じることを少しずつ軽減出来ていきます。
次に、性格について。
ここで、私が性格と表現するのは、”それまでの育った環境・経験の影響を反映したその人の生き方”というような意味です。持って生まれた気質という意味ではありませんので、ここは気を付けて下さい。
真面目・完璧主義など、性格を表現する言葉がいろいろあります。長くなるので、ここでは真面目ということについてだけ書きます。
人々が真面目と表現する行動には、決まり・ルール通りに行動するとか、人から言われたことはきちんと守るなどいろいろあります。
では、人はなぜそう行動するのでしょうか。
それは、決まりを破ったり、言われたことを守らなかったら、嫌な顔をされるようなイメージ・場面が瞬間的に心に浮かぶからです。
この不安感・恐怖が心にあるから、決まり・ルールを守り、人から言われたことを守っている。このように感じている人は、心に重圧・ストレスを感じてしまうということを言いたいのです。
もちろん、決まりを守りたいから守る、人から言われたことは守りたいから守るという人もいると思います。こう感じている人は、重圧・ストレスには感じないでしょう。
このように、ストレス・性格とさらっと表現されているものを解きほぐして考えていくと、出来事・場面に対して重圧を感じてしまう原因が心の中にあるということがわかってきます。
適応障害と診断されている方、またはその身近な方に、少しでも参考になれば幸いです。
今日も読んで頂いてありがとうございました。