西加奈子さんのさくらという本を読みました。



 

 


何ヶ月か前にブックオフで購入して、やっと読み終えました。


数年前から西加奈子さんの本は気になっていて、何度か手に取ろうとしたものの、

何故か読み進める気になれなかった。


今回なぜ、読めたんだろう。


『今現在の私の心の中が比較的明るいから』

だったんだと思います。



この物語は、大阪に住む三人兄弟と両親と犬一匹の家族の物語。


比較的まともな主人公『僕』と、やや個性的で賑やかな家族との楽しい日々。


しかし、楽しく変化に飛んだ毎日にも、突然の不幸が襲います。

後は、坂を転げ落ちるように、家族がおかしくなっていく。


しかし、この家族持ち前の明るさでなんとかラストはホッとすることができました。


『色々あるけどテンション高めの楽しい人たち』

というのが、

『テンション低めでひねくれめの私』にはどうしても受け止められなかった理由なんだろうなと思いました。


とにかく、出てくる登場人物が真っすぐで気持ちが良いといえば気持ちがよいのだが、

真っすぐすぎて、たまに不安になる。


もちろんフィクションなのだろうけど、

もっと人生は楽しんでいいんだよ

簡単に受け止めていいんだよ

もっと声に出していいんだよ

というメッセージを、今現在の私なりに受け取りました。


性格も明るくて成功してる人に限って、

陰では苦労していたり、地道な努力していたり結構色々あるんだよなぁ

というのを、私のような者でも一冊で実感できました。