我が家には南に面した座敷が2間あって、雪見障子の外側が、内縁となっています。そうですね、その外側は大きな二重ガラス戸で雨戸は電動のシャッターです。

 だもので、外は冷たい風が吹いていても、太陽さえ出ていれば、ガラス戸の内側にある縁側は、ポカポカ温かくて、丸で温室の感じです。



 ハイハイ絶好の日向ぼっこが出来る場所なんですよね。だもので、今日も今日とて、我が奥方様は、その日向ぼっこを楽しんでおられました。朝食の後片付けも洗濯も終えて、ホッと一息、朝刊を大きく広げて見入っておられます。



 何か気になる記事が御座いますか?と恐る恐る声を掛けて、「買い物する店のチラシを見てるんです。」って返されましたよ。どこが安いか見比べているとか!まさに主婦の鑑で御座います。文句のつけようも御座いません。

 それはそれは、ご苦労さま有難い事で御座いますと言いつつ、その姿をつらつら見れば、いつか何処かで見た様な!



 そうですよ、それは、それは、遥かな昔、長男が生まれて、間なしに、里の親たちに見せに行った時の事。昔の田舎の家ですから当然外の濡れ縁だったけれど、まだ存命であった高齢の祖母が新聞を読んで居る姿で有りました。



冒頭句では、まるめる背中と言ってますが、正しくは「曲がった腰付き祖母に似て」かも知れません。長年有難う御座います。コチラも思わず腰を曲げて頭を下げたので有りました。明日の心でーす。