Y.S.C.C.vs三洋電機洲本:観戦レポート | ここからJリーグ
2010-12-04 06:00:00

Y.S.C.C.vs三洋電機洲本:観戦レポート

テーマ:地域リーグ
「台風一過」そう書きたくなるような豪雨に見舞われた首都圏。試合が始まる頃には青空を拝むことが出来たが、前の晩から続いた雨は風との掛け算を成し遂げて相応の爪痕を残した。交通網は完全に乱れ、10:45という早い時間のキックオフに間に合わない観客が結構いたと聞いている。かくいう私も総武線の遅延によりタクシーという自由が売りの交通手段を使わなければ開始時間にたどり着けなかったのだが、試合に間に合わないという話題に対してその代表的なのがY.S.C.C.の応援ツアーとなる。試合開始時には声出し応援するサポーターがおらず、非常に静かな中で運命の瞬間を迎えることとなった。

地域リーグ決勝大会決勝ラウンド1日目第1試合「Y.S.C.C.vs三洋電機洲本」。JFLを賭けた仁義なき3日間の第2セットがついに開幕した。オープニングマッチは2年連続での決勝ラウンド進出となったY.S.C.C.と2年目で初の決勝ラウンド進出となった三洋電機洲本。最大の人口を有する関東の王者と、それに次ぐ人口を有する関西の王者のそれぞれ頂点によって戦いの火ぶたが切って落とされることになった。
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Y.S.C.C.がファーストシュートで先制


4分、YSCCは左CKのチャンスを得ると、試合をいきなり動かした。7中村竜也がゴール前へ放り込んだクロスはフリーとなっていた13寺田洋介が頭で捉える。ゴール前の至近距離で放たれたシュートは誰の妨害を受けることなくゴールへ突き刺さった。これが両チーム通してのファーストシュート。流石と言わざるを得ない高い決定力を見せたYSCCが先手をとった。
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三洋電機洲本の揺るぎない強さ


いきなりビハインドを負った三洋電機洲本。しかし三洋電機洲本は全く慌てる様子がなかった。それは藤枝会場を追っていた私もそうだった。三洋電機洲本は先制されたぐらいで屈するようなチームではない。その証拠に一次ラウンドで勝利した2試合は共にビハインドから始まっているのだ。

三洋電機洲本の守備は堅い。三洋電機洲本は相手のシュートの瞬間を徹底的に潰す守り方をするチームだ。サイドよりゴール前へ人数を割き、クロスや効果的なパスを安易に配球させる代わりにフィニッシャーのマークを外さずにきちんと跳ね返す。チャンスを作られ易いので、一見して対戦相手が効果的に攻めているように見えるが、実際は三洋電機洲本の術中にはまっていることになる。普段の関西リーグからこの揺るぎない守備を貫いていることこそ三洋電機洲本の強みだ。

三洋電機洲本が前半で同点


三洋電機洲本はYSCCからしぶとく守ったところで相手の隙を誘い、一気に仕掛ける。20分、三洋電機洲本は右サイドから中央へと展開すると、6村上歩夢が遠目からシュートを放つ。村上が放ったシュートはGK浜村がきっちりと弾いたが、弾いた先には14梅川毅士がいた。梅川はGKが体制を崩してガラ空きとなっているゴールにきちんとボールを放り込んで自身の大会初ゴールを記録した。「シュートを打つ」「打ったら詰める」基本中の基本を忠実に再現した三洋電機洲本が同点に追いついた。
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ハーフタイムを迎えると、渋滞で遅れてきたYSCCのサポーターがようやく弾幕を張り終える。静かに始まった地域決勝決勝ラウンドは賑やかさを得ることになった。

同点で迎えた後半もYSCCが一方的に攻め続ける。攻め続けるのだが、およそ決定的と言えるチャンスは殆どなかった。私のメモに残されていたのは後半19分、カウンターから11辻正男が一人抜け出してGK浅野との一対一を迎えた場面のみ。この場面では結果として辻のシュートが枠を大きく超えていくことになった。
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三洋電機洲本がワンチャンスで逆転


シュートを打っても入らない。もがき苦しむY.S.C.C.に対して三洋電機洲本が反撃に出る。後半33分、三洋電機洲本はカウンターから10井上裕介がドリブルでペナルティエリアに侵入する。井上はそのままゴールエリア右までボールを運んで相手の守備を十分に引きつけると、中央へ簡単に折り返した。折り返された先にいたのはフリーで走り込んでいた4森川祐輝。森川は送られたボールを丁寧に捉えてゴールネットへと突き刺した。
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非を打つところがあるでもなし


公式記録によると、三洋電機洲本が放ったシュートは6本。うち何本かは遠目から放ったものだったため、完全に崩した場面は逆転ゴールの場面ぐらいしかない。最初のチャンスをものにしたY.S.C.C.と少ないチャンスを確実に決めた三洋電機洲本。この高い決定力こそが決勝ラウンド進出チームたる所以なのだろう。

YSCCは後半35分にDF白井を下げてFW青田を投入するなど、守ったまま出てこない三洋電機洲本に対してより強力な攻め手を打ち続ける。しかし、戦い方が全くぶれない三洋電機洲本は本当に強かった。それはまるで藤枝会場の続きを見てるかのよう。三洋電機洲本が2-1で逆転勝利。JFL昇格に王手をかけた。
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