予算委員長 鹿野道彦 以下 委員長
質疑者 町村信孝氏 (以下、町村氏)
答弁者
内閣総理大臣 鳩山由紀夫 (以下、総理)
外務大臣 岡田克也 (以下、岡田外務大臣)
続き
委員長:町村君
町村氏:もう一度申し上げますよ。環境アセスメントに従って、
そんなに遠くないうちに、政府は、あるいは防衛大臣は、
沖縄に意見書に対する答えをださなきゃいけないんですよ。
だから、何ヶ月も、何年もというわけにはいかないんです。
そして、沖縄の知事さんも、関係者の皆さん方も、いつまでも、
政府が勉強中、検討中というのを繰り返して、何にも答えが出てこない。
だから、とうとう、県民大会とか、そういう話になってくるんですよ。
従って、はやく答えを出すことが、皆さん方も沖縄県民のこと
を考えるのならば、はやく答えを出す義務があると私は思うんですよ。
だから、はやく、はやく、お二人で今、ちょっとこの場で相談して、
じゃあ外務大臣、いついつごろまでに。
そして、だって、地元を含めて合意なんていうのは、
だって、皆さん方がまず政府の案をまとめて、そして地元に
提示するんでしょう。
われわれだってそうやってきましたよ。
地元の合意以前にまず、政府がいつまでに案を決めるのか、
それをハッキリ示してくださいといっているんですよ。
その後、沖縄にご提示されるんでしょう。
それをちょっとお答えください。総理。
委員長:鳩山内閣総理大臣
総理:今の町村議員のお話でありますが、やはり、政府としての
結論を出す前に、沖縄の皆様方の理解だけは最低限得られていなければ
話になりません。従いまして、政府のみで結論を出すということではありません。
むしろ、慎重に沖縄の皆様方のお気持ちも理解をさせていただきながら、
最終的な結論を出したい。
ただ、それには、まだ、時間が若干かかるということはご理解を
願いたいということを申し上げております。
委員長:町村君
町村氏:沖縄の皆さん方との合意で、そして日本全体の合意ができるの
ならば、時間がかかるのかもしれない。
しかし、少なくとも政府は、沖縄県の皆様方に案を示す。
その案を示す、つくる責任があるわけですよ。
あたりまえでしょ。
そして、それをいつ沖縄の皆様方にお示しになるんですか。
それはいつなんですか、ということを聞いているんですよ。
あたりまえじゃないですか。
ちっとも答えていないから聞いている。
委員長:鳩山内閣総理大臣
総理:前原大臣も後で答弁されると思いますが、
その案を決めるためにも、私はやはり、沖縄の中山知事を
はじめとした、意見をやはり伺いながら、最終的に政府としての
案を決めて、そして、それを沖縄の皆さん、また、日本の最終的な
結論として交渉をしていきたい。そのように考えています。
委員長:町村君
町村君:沖縄側の意見というのはもうだされているんですよ。
何をいっているんですか。沖縄側の意見は今のキャンプ・シュワブ案の沖合いで
いいと、いいといってるんですよ。
それはあなた方事実を知らないからそういうことをいうんですね。
沖縄の皆さん方は少なくとも、
だから、もし、駄目だというのならば、知事が駄目だというのならば
なんで政府に意見照会しますか。
私どもは沖縄はこれでいいと思っているから政府に意見照会をしているんですよ。
その答えを、その答えをあなた方は出さなければいけないんですよ。
それは、できることならば県外がいいと思っているでしょう。しかし、そこは、
全部、彼らは飲み込んで、理解をしたうえで、県内移設でここだ、と
で、こういう、しかし、政府から案が出てきて、環境アセスメントやったら、
こういう意見が出てきたもので、それをまた加味して、答えを下さいな、
といってるんですよ。
だから、沖縄の意見を聴くといっているけれど、沖縄の意見は、もう環境アセス
意見書という形でもう出されているんですよ。政府に対して、
あなた見ましたか。アセスに対する意見書というものを総理ご覧になりましたか。
本当ですか。
委員長:鳩山内閣総理大臣
総理:すべてを精査して読んだわけではございませんが、
概略はうかがいました。
委員長:町村君
町村氏:あのー私はね、そうした沖縄の意見を踏まえた上で、まず、
日本政府は一つの案をつくりたいわけですね、今ね。
キャンプ・シュワブ沖か、どっかわからないけれども
つくりたいわけですね。
だから、その案をいつまでにつくって、沖縄にお示しするんですか。
と、沖縄の皆さんがそっからさきどう合意するかというのは
また別の話であります。
いったい政府はいつまでに、だってそれがなければ、意見書に対する
答えが沖縄に出せないじゃないですか。
前原さんなんて聞いてません。私は総理に聞いております。
委員長:岡田外務大臣
岡田外務大臣:まぁ、今の町村議員のお話を聞いておりまして、
確かにですね、知事が、今の案でいいといっていただいていることは
私はありがたいことだと思います。
それは、いろんな意見があるなかで、本来であるならば、想いは県外
しかし、今の限定された条件の中で、今の案でいいというか、
やむを得ないというか、そういうことをいっておられるということは
私はありがたいことだと、率直に思っております。
ただですね、知事の意見はご意見として、沖縄全体の意見がどうか
ということが今問われていると思います。
特に、この前の総選挙で、沖縄の四つの小選挙区で、候補者はすべて
現在の案は反対だといって当選してきているわけです。
ですから、私達としてはそのことも重く受け止めて、そして沖縄の民意
に沿った形の答えをなんとかつくっていこうそういうことで
現在、さまざまな検証作業を行っているところであります。
委員長:町村君
町村氏:わかりました。県内移設は駄目だという結論しかないということ
ですよね。だって、県内移設みんな四人の人は反対だというんだから。
で、県外移設があるんだったら、県外移設じゃ、どこにするんですか。
それは言えません。こんな、皆さん方平素から、やたら透明性、透明性と
いうじゃないですか。
どうぞ、どうぞ、室蘭でもどうぞ、おっしゃってくださいな。
自分の周りあるんですよと、四日市の沖合いでもいいですよと
どうぞ、岡田さんいったらいいじゃないですか。
まず、地元でやってみてください。どういう反応があるのか
目に見えていますよ。
だから、私はね、いつまでに政府の案をまとめるのか、その答えをね、
その答えの内容まで今いえないということは僕は理解しました。
しかし、いつまでに政府の意見を集約するのか、そして沖縄に示すのか
そのタイムリミットを是非この場で示してもらわない限り
私はこれ以上質問できませんね。
委員長:町村君・町村君
町村氏:総理にお答えください。いつまでに政府の意見を
おまとめになるんですか。
委員長:内閣総理大臣
総理:私どもが政権を担当させていただいて、46日目でしょうか。
そのような中で我々も必死にこの問題に対して解決をしたいと
そのように思っているんです。嘘じゃあありません。
決して、だから、引き延ばしをするつもりでこのような議論を
しているつもりはまったくありません。
それだけに、逆に言えば、いろんな大臣の意見が表に出てきた
ことも実態だと思います。
それはそれなりに、みんなそれぞれが真剣に議論を進めている
からでありまして、だからこそ、私は、調査をそれぞれ、
様々な選択肢の中で調査を進めていただいて、そして、
そのもとで、政府としての考え方を沖縄の県民の皆様方の想い
をしっかりと受け止めながらつくりだしていきたい。
それほど時間延ばしをするつもりはない中で、必ず答えを出すと。
ただ、それをいつまでにやれ、みたいな、そんな話に、今、
私どもとしましては、答えられるわけはないということを
申し上げます。
委員長:町村君
もうちょっと続きます。