予算委員長 鹿野道彦 以下 委員長


質疑者 町村信孝氏 (以下、町村氏)


答弁者 


内閣総理大臣  鳩山由紀夫 (以下、総理)


外務大臣     岡田克也 (以下、岡田外務大臣)


防衛大臣     北澤俊美(以下、北澤防衛大臣)


防衛大臣政務官 長島 昭久(以下、長島防衛大臣政務官)


続き


委員長:町村君



町村氏:ということは、長島さん、あなたはは依然として、
one of themの対策として必要だと、そういうお考えなのですね。

委員長:長島政務官

長島政務官:あの、この場はですね、私の個人的な見解を
述べる場ではございませんので、政府としては、
アフガニスタン支援の文脈でこの問題を考えて行くと、
こういう答弁でご理解いただきたいと思います。



委員長:町村君



町村氏:あのーあまりこういうことは、あまり拍手する場所で
はないんですよ。
まぁいいでしょう。
あのー今までのね、自民党と公明党の内閣が
この海上補給支援だけがね、あたかも対策であるということを
今、長島さんがいわれたけれども、
そんなことはないんです。
このパネルの6というのをご覧をいただきたいと思います。
様々な活動をこれまでやってまいりました。
アフガン支援会合、私も出たことがありますが、
5回、そして海上組織活動の給油、それから、人的貢献
そして、20億ドルの支援そして、その中には、
ここに書いてある、政治プロセス支援・インフラ整備・
農業農村回復・文科、こういうことをやっているんです。
この一環としてあるという位置づけを僕らは随分申し上げて
きました。
ただ、法律でやらなきゃならないのは、
これはこの給油活動だから法律ということで国会に
おはかりをしていた。
しかし、私も外務大臣を経験して、こういうことを
いろいろやってきているんです。
だから、私もこれだけが唯一の方法だとは思ってはいない。
そこで、アフガンの文脈でとおっしゃった。
さきほども総理、日本の得意な農業分野であるとか
職業訓練とか警察支援、こういうお話があった。
これみてください。
全部やっているんです。我々は。既に。
既にやっているんです。で、それにもかかわらず、
何か新しいパッケージを作って、そして今度
オバマさんが来たらば、それが主たる議題であると、
だけども、鳩山総理あれ間違いですよ。
アフガンが重要で普天間は重要ではないかのごとき
印象を与えるような発言は大変まずいですよ。
まっ、いずれにしても、ちょっとまた戻らないこと
にしますけれども、
この、アフガン支援、既にいろいろやっているうえに
何をさらにやろうというのでしょうか。
結局、お金だけになるのならば、また湾岸戦争の時に
逆戻りするんですよ。
これは岡田さんか、岡田外務大臣か総理か
いったい何をやろうとしているんですか。
もうやっているということをご認識ください。



委員長:岡田外務大臣



岡田外務大臣:まぁ、アフガニスタンの復興支援といって
今までいろいろやっているというご指摘はその通りで
あります。
現在まで、ほぼ20億ドルの支援ということをやってまいり
ました。
その内訳は町村議員おまとめになったところであります。
で、重なりますので申し上げませんが、このほかにも、
たとえば、医療の中での、4000万人、多分もう少し増えている
とは思いますけれども、私自身もアフガニスタンに行った時
に、その式典に参加をさせていただきました。
それは病院とか学校とか農業支援とか、様々なことを
日本はやっているということは事実であります。
そういったこと、ただし、もう20億ドルのこの約束がほぼ
ですね、枠が尽きてまいりましたので、次なる、
さらにですね、それを充実させたものをやっていかなければ
ならないというふうに考えておりまして。
現在、今あるメニューに加えて、プラスアルファできる
ものは何があるかということを検討しているところであります。
たとえば、タリバンに参加をしている人たち、もちろん、
思想・信条としてタリバンの動きに協調している人
は別として、食うためにタリバンに参加をせざるをえない
という人たちもいるわけで、そういう人たちに対して、
研修、それもたんなる研修ではなくて、ある程度の生活費を
支払ながら研修をして、そして、職に就きやすくする
まっ、そういった新しいアプローチということも
一つ考えられるのではないかというふうに思います。
それから、警察に対するですね、協力についても
現在、日本に、少人数ですね、来ていただいて
そして研修しているところでありますが、
違う形での警察官に対する支援というものが他にないか、
と、こういうことも今様々検討をしているところであります。



委員長:町村君



町村氏:あのー確かにもう20億ドルのうち相当分は
使ってますから、また新しいパッケージを出すと、
それは私も必要なことだと思います。
ただね、何か、今までと全く違うことがあってもいいし、
これまでのを活用するのも、それでもいいんですけれども、
それはそれでおやりになるべきだし、それは必要なこと
だと思います。
しかし、だから、この給油活動をやめてもいいという話には
ならないんですね。
私はですね、次のパネルの5に戻っていただきますとね、
この補給支援活動を中止するとね、どれだけ
悪影響がでるかということをね、
皆さん方考えてほしいんですよ。ね。
国際的な信頼度が低下をいたします。
日本だってテロとの戦いをやっているんですよ。
今だって、そして、中断をしたときの私は官房長官で
非常に海外からも、政府からも厳しい批判を受けました。
イギリス・フランス・カナダ・パキスタン、
継続要望があります。
先程来から、なんかカルザイが発言しなかったと、
鬼の首をとったように本会議でもいっておられますけれどもね、
当たり前じゃないですか。
だって、岡田外務大臣がもしかしたら、たくさん国内警察官の
給与をもってくれるかもしれないし、いろんなこと
お金をくれるかもしれない。
で、この人はどうも給油活動継続が嫌なんだという主張
だとわかったらば、相手が嫌なことをわざわざ言わない。
こんなの当たり前なんですよ。それをカルザイさんが
いわなかったからねー、カルザイが主張しなかったから。
そんなねー、まことに相手の立場にたってものを考えればね
そんなことを言うはずがないということぐらいね、
よくわかってもらいたいし、また日本のね、
その、あそこに膨大な日本の9割以上のタンカーがはしって、
これは日本の利益でもあるんです。
インド洋が、アフガニスタンが平和だというには。
そういう日本の国益にも合致するし、
アメリカからのまた不信感を呼ぶ等々、これだけのデメリット
がありながら、皆さん方はなぜ止めるのかという積極的な
主張がないまま、マニフェストに書いたから、それだけでしょ。
なぜ、それをやめるのでしょう。
なぜ、やめなきゃいけないんですか。
そういう説明が何にもないんですよ。
ね。ニーズが落ちているとかなんとか、それは確かに
一時よりは給油回数は減っているかもしれないけれども、
しかし、それは、キチンとそういうことをやっているから、
いうならば、麻薬を見つけたり、武器を見つけたり回収する
度合いが減っているだけでね、安全だということは非常に
重要なことなんです。
これを何で日本が給油活動から撤退しなければならない
のでしょうか。
積極的な理由をおっしゃってください。



委員長:岡田外務大臣



岡田外務大臣:まぁ、この問題、なかなか難しい問題があること
も事実であります。
特に気をつけなければいけないのは、いま、アフガニスタンに
対して、増派の話がアメリカではあります。
そして、いろんな国でですね、むしろアフガニスタンに対して
これ以上、コミットするのは、やめたほうがいいんじゃないか、
減らすべきではないか、という意見も、それぞれの国内である
そういう中で、いわば、シンボルとして、
この我々が今現在行っておりますインド洋での給油支援活動
を止めるということが、いわばシンボル的に扱われないように
キチンと説明を尽くさなければいけないと、
こういうふうには思っております。
そのことを申し上げた上で、しかし、現実にどのくらいの
実績があるかということはやはり大事なことだと思います。
たとえば、今年に入りまして、大体ですね、月間5件から7件位
ですから、その一ヶ月のうちのその位しか実績がない。
しかも、その大多数は、パキスタンの船舶に対する給油の支援
であると、そういう現実があって、実績として、実際にどれだけ
求められているかと言うと、さらに疑問があるということだと
思います。
えーもう一つだけ申し上げさせていただきますと、
まぁ、加藤紘一先生本人がいらっしゃいますけれども、
加藤先生も昨年のこの法案を延長すべきかどうかという
議論があったときに、こういった延長については慎重な
見方も示されたこともあったと思います。
つまり、これは、おそらく町村議員はいろいろおっしゃいます
けれども、おそらく、自民党の中にも継続すべきかどうかと
いうことについていろいろ議論があるところだろうと、
私は想像をします。



委員長:町村君



町村氏:あのー私は積極的になぜやらなきゃならないかという
理由を聞いたらば、ようするに実績が落ちているという事だけ
のことなんです。しかし、実績はあるんです。
ニーズはあるんです。
でなければ、他の国々からなんでリクエストがきますか。
岡田さんが希少意見でないのはわかった上で、
ミニバンド外相等々がいってきているということも
まず踏まえなければならないし、
それから、もう一つ、確かにアフガンの危険な情勢は
危険度を増している。
それで、なおかつ、国内、アフガニスタン、地上の
民生支援をやるといったって、人を出せないんですよ。
今年はじめにJICAでは70名位いたんです。
今40名まで減ってきている。それだけ危険度が増している時に
より多くのアフガン支援を国内でやるという
さすがに、ただ単に、お金を出す、小切手外交になっちゃう
だから、駄目なんですよ、と、それでもなおかつ
それをやらなければならないのか。
ここは、私どもが議員立法で法案を出しますので、
どうぞひとつ、民主党のみなさんがたも、マニフェスト
マニフェストとマニフェスト至上主義に陥らずに、
率直に考えていただいて、これほどある意味では、安全で、
かつ、コストパフォーマンスがよくて、かつ、国際的評価の
高い活動はないんだから、私は是非ですね、この活動を続ける
議員立法を出しますから、賛成をしていただきたいと思います。
あのー時間がちょっとすぎてまいりましたから、これで終ります。
ただ、あのーいろいろですね、核の先制使用であるとか、
対中国・北朝鮮等々との外交やら、防衛計画の大綱、日米
FTA様々な問題がありますから、外交集中審議の要求を
委員長させていただきますので、よろしく委員長
おとりはからいください。



委員長:後刻、理事会で協議を開きます。



町村氏:じゃあ終ります。


町村氏質疑終了です。