鬼滅の刃（無限列車編〜遊郭編）

【評価】91点
ストーリー：★★★
キャラ：★★★
作画：★★★★★
おすすめ：★★★★★

判定：神アニメ

【悔しいがこれが現代アニメの最高水準か】

よ〜やく視ました…（笑）

鬼滅に触れたのはアニメ1期以来、そしてどちらかと言えばアンチ寄りの自分。

しかしながら、原作の過大評価の是非は置いといて、アニメーション作品としての評価を問うならば「完璧」と言わざるを得ないでしょうね。

色々スキャンダルはあれど、さすがはufotableさんです。

まず"無限列車編"は劇場版を30分アニメ用に再編集した形でのオンエアでした。

ファンのほとんどは映画館および円盤で視聴済のはずなので、ぶっちゃけ早く"遊郭編"を見せろと思う人が大半だったのでしょうけど、未視聴な自分にとっては非常に有り難かったですね。これが噂の"煉獄さん"か〜、と。

頼れる有能上司（？）の活躍を見せた直後、さらなる強敵"上弦の鬼"を登場させて絶望に突き落とす展開はジャンプ作品っぽくてなかなか良かったです。

次に新作アニメーションとなる"遊郭編"では宇髄天元が新たなキーマンとして登場しました。

煉獄さんを格好良く見せ過ぎたので後発の"柱"が霞んでしまうことが心配されましたが、天元さんは天元さんでイケメンでした。

あと、1期でクソうざかった印象しかない善逸ですが、この章では普通に活躍しましたね。

もはやずっと寝てた方が良いのでは…と思うのは自分だけでしょうか？

炭治郎だけでなく善逸＆猪之助も勝敗に大きく関わったことが好印象な章でした。

そしてなんと言っても作画ですね。TVシリーズなのに劇場作品顔負け、むしろまさに現代アニメーションの最高水準という感じで。

戦闘パートが退屈なアニメが多い昨今、今作の"上弦の陸"との何話にも及ぶ闘いは終始手に汗握って視聴することができました。

まぁ、それは今回の視聴スタイルが「１日で一気見」だったことが起因しているのかもしれませんが。

自分が鬼滅１期を世間の評価に対して低く感じた最大要因は、「作画の良さに対してテンポが冗長だった」ことが一番でして…もしかしたら一気見したことでテンポの間延び加減が気にならなかったのかもしれません。

よくよく考えたら２期も要所であんま意味のない回想シーンが挟まされてたこともあり、オンエアに合わせて1話ずつ視聴したら退屈に感じた可能性はあります。

シナリオ面に関しては、もはやとうの昔に全国の少年少女が漫画で読破してる以上、いまさら言うことはないですけども…

鬼１体倒すのに１クール（１章）かかるようじゃ、最終話までどのくらいかかるんだ！？と感じましたが、一応"遊郭編"までで半分くらいは消化できてるんですよね。

漫画は実家の弟の部屋に全巻ありますけど、まぁ、今後も読まないでアニメを待ちたいと思います。

以上、「鬼滅アンチ」らしからぬレビューになりました。

とは言え「社会現象になるほどの作品ではない」という従来の考えは変わりません。

有能な制作会社が予算無制限な資金を元手にアニメを作ればどんな原作でも大作になるでしょ、って。あとは色々な要素と偶然が絡まって、世間に対してバズれるかどうかが鍵なのです。

１期の頃から「作者はufotableさんに感謝しろよ〜？」って言ってますが、本作の作者さんはこれほど大ヒット作品を生み出したにも関わらず、尾田他ジャンプ漫画家のように天狗にならず、ジャンプ編集部とアニメの力量によって作られたヒットということを自覚している様なので悪くは言えませんね。

人気絶頂の中で思い切って原作を締めたのも好感が持てます。

「作られたブームは幻想のように直ぐに消える」というのが以前の考えでしたが、現状を鑑みて自分が間違っていたと認めるしかないでしょう。

鬼滅ブームはあと数年は続きます。間違いなく。認めるしかない。鬼滅こそが国を代表する最先端のジャパニメーションです。

「鬼滅の刃 2期」 アニメ感想

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