邪神ちゃんドロップキックX
【評価】59点
ストーリー:★
キャラ:★★★★
作画:★★
おすすめ:★
判定:糞アニメ
【作品は大好きだけど怒りを込めてクソ判定】
大好きなシリーズだけど、この度の3期は著しく期待外れだった。
決して過度な作画を期待してるわけじゃないし低クオでもいいからいつも通りの邪神ちゃんを見せてくれれば良かったのに、まあ見事に外してくれましたわ。
何がってもちろん長すぎた借金旅行編がねえ…
ともかくつまらないのなんのって…
いつもの神保町のお話はこれまで通り普通に面白かったのだ。
主人公の邪神ちゃんが正真正銘のクズなのにどこか可愛くて憎めない。
散々やらかした後ゆりねに「邪神ちゃんアンタ…」って台詞からのトンでもない制裁が始まるのホント好き。
いやはや、この変わらない安定感たるや。
多少不満だったのが、ネタ切れからか新キャラを湯水のように投入してくることであるが、それでも2期から登場のピノがここにきて非常に面白いキャラに成長したのは嬉しい誤算であった。
そんな感じで面白かった序盤から一転、中盤から暗雲が立ち込める。
おそらくは原作者ノータッチの完全オリジナルと思われる北海道旅行編が始まってしまったのだ。
1話だけならまだしも3期の半分くらいが旅行編に費やされたあげく、シリーズ特有の中毒性がある笑いが皆無となり、ひたすら虚無の面白くない話が続く。
たしかに邪神ちゃんアニメは、分かる人だけが分かるようなパロ&メタネタ等をねじ込むのはアニオリ要素として機能していたし、ひとつの長所ではあったのだがそれは原作のポテンシャルやキャラクターがあってこそだ。原作ネタ抜きで好き放題の展開にしたら単なるクソアニメである。
監督がちょっと勘違いしすぎちゃったかな?
そもそも本シリーズが3期までアニメを制作できたのはクウンドファンディングで制作費を負担してもらったお陰。
なので、ふるさと納税で出資を協力してくれた地方自治体に対する返礼として、観光回を設けたことについては仕方がない。
が、そのせいで内容がつまらなくなっては元も子もないだろう。
先に原作の方でクラファンへのアンサーとなる回を描いたのち、アニメで再現するとかそういう方法はなかったのだろうか。
ちなみに原作、原作言ってるけど、自分はほとんど原作呼んだことないので、たった今コミックメテオのホームぺージで無料の数週分を読んできたが・・・・や、普通に面白い!^^
ぺこらアニメだと性別不明の謎生物なのに漫画だと胸あるし女の子やん♪
雪女姉妹の「遊佐浩二」ってアニメのオリネタかと思ったら原作でも同じなんだ。
邪神ちゃんとゆりねって喧嘩(どころか殺し合い)ばかりしてるけど、なんだかんだ仲が良いの尊い。自分以外が相方を傷つけるとガチ切れする関係性イイわぁ。
だから邪神ちゃんは憎めないんよ。
なのに3期の旅行編はホンマ単なるクズで…はぁ~、センスないわぁ~。
はい、まとめると、邪神ちゃん、普通に原作のまんまで面白いっす。
ご存じ長寿アニメである"クレしん"程度のポテンシャルはあるように感じるのは俺だけだろうか?クラファンで出資する人が大勢いるということは、そう感じる人も少なからずいる証明だろう。
さてはて気になる4期は…此度の悪評を踏まえると非常に厳しいと言わざるを得ない。
原作ありきのアニメでアリオニ回をやる難しさは、古来より議論されるトピックではあるものの、改めて考えさせられる3期となった。
今後どうなるか分からないジャシドロだけど、無料で毎週読めるウェブ漫画の方は今後も読んでいきたいと思う。今日試し読みした分が大変高評価だったのでコミックも集めようかな。