2023年2月 精神科への初めての入院 ① | 大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

日々の普通の生活が当たり前だと思っていたけど、それは当たり前では無かった。
今日と同じ明日が必ずあるとは限らない。
本当に大切なものは目には見えないから、私の心が感じたことを忘備録として残します。

2022年1月 感情のコントロールが出来ない 


(↑の記事の続き です)


息子の心療内科への通院は、いつも私が付き添いをしていました。

しかし、入院施設のある大きな病院への入院手続きをお願いしに行く時には、夫にも一緒に行って貰いました。

家での様子がどれだけ逼迫しているか、早急な入院手続きの必要性を分かって貰うには、二人で行った方が良いと判断しました。


薬を乱用している時は、感情が昂りコントロールが不可能になって手が付けられなくなるのですが、それ以外の時、静かにギターを弾いたり音楽を聴いたりして普通の時もありました。

彼にとっては自分の好きな音楽とギターだけが、平安を与えてくれてるようでした。


私は入院手続きをお願いしたにも関わらず、この時はまだ甘かった。

というか、まだ何も分かっていませんでした。

息子が依存症になりかけているとか

そんなことは考えもしませんでした


入院が彼にとって最善なのかどうかを、心の片隅でまだ迷っていました。

何故かと言うと、前回、暴れてから少しの間は普通に過ごせていたからでした。


そして、もう一つの不安は息子に入院を知られないように、どのようにしてその病院へ連れて行くかということでした。

その当時の主治医の先生も、どんな場合もそれが一番難しい問題だと言われました。

連れて行けますか?と何度も聞かれました。

はい、何とかします。

と答えながらも不安でいっぱいでした。


子どもならまだしも、大人の男性を力づくで連れて行くのは絶対に無理です。

何か理由を付けて、騙して連れて行くしか仕方ない。

でも納得して行ってくれるだろうか?


あれこれと考えは纏まらないまま

そんな不安を抱えたながら


3日後に心療内科から、入院予定の病院のベッドが空いたので、入院可能だと連絡が入りました。


そして、翌日の診察時間内に連れて行くようにと言われました。

ベッドの空きを待っている人は他にもいるから、指定された日に行かないと入院出来なくなります。


必要な書類や診断書は事前に主治医からFAXして貰っていたので、その日時に私たちは本人を連れて行けばいいだけでした。


たったそれだけの事でしたが、それは本当に難しい事でした。