最近コピーライティングを勉強していて感じた事があります。
それは、教科書やマニュアルに囚われすぎてしまい、なんかどっかて見たような
文章ばっかり書いてるなって事に気づきました。
コピーライティングには鉄板の型というか、フォーマットがあります。
この型に沿って書いて行けば、間違いないセールスレターが書けるというものです。
QUESTフォーミュラってヤツです。
聞いたことありますか？コピーライティングを勉強していない人には
全くわからないと思いますが、興味あればGoogleで検索してみてください。
教材や本を読んでると、やっぱり言っていることはどれもだいたい同じ事なので
勉強をすればするほど、そういった型にハマっていってしまうのです。
型にハマるがゆえに、どっかで見たような特徴のない文章になってしまうのです。
自分で書いたセールスレターを読み返してみると、誰かのマネみたいだなーって
つくづく思いました。
類似品みたいな文章をいつの間にか書いていました。
そんな思い悩んでいる時に、ソフトバンクのCMを見ました。
個人的に好きなんですよねソフトバンクのCM。なんか気になります。
はっきり言ってあのCMってコピーライティングもクソもないっじゃないですか。
なんでお父さんが犬で息子が黒人なの？から始まって・・・
サントリーとのコラボで、私の好きなトミー・リー・ジョーンズが
宇宙人役で出てきたこともありましたね。
何の脈絡もない白戸家のドタバタ劇が繰り広げられて、
最後に「ホワイト学割」とか「つながりやすさ№１」とか出してますよね。
全くコピーライティング無視のめちゃくちゃなCMです。
でも面白いから次のバージョンが見たくなちゃうんですよね。
型にハマってしまうと、ああいった面白いCMは作れないんでしょうね。
勉強すればするほどつまんない文章になってしまうんです。
私は、面白いというエッセンスが完全に抜け落ちてしまいました。
文章ってほんとに奥が深すぎます。
何かを勉強するとそれに引きづられて大事な事を見失う。
私の場合は文章の型を勉強して、「面白さ」を見失っていました。
ソフトバンクの「お父さん」に気づかされましたね。
あの犬が教えてくれました（笑）
でも、その何の脈絡のないようなソフトバンクのCMも2つの効果で、
その人をひきつける魅力を解説できます。
それは「ストーリー効果」と「ザイオンス効果」です。
人間は物語が大好きです。
単なる説明文は超苦手ですが、物語があると人は引きつけられます。
考えてみてください、百科事典とか参考書とか単なる説明や解説が
延々と続いている文章なんかクソおもしろくないじゃないですか。
でも、小説とかドラマはおもしろいですよね。主人公がいて、これから
その主人公がどんなことをするのかわくわくしたり、気になりますよね。
これがストーリー効果です。
ソフトバンクのCMは白戸家の家族物語なんですよ。
「渡る世間は鬼ばかり」と同じ家族のストーリーです。
だから、好感が持て、親近感がわき、つづきが気になるんです。
人は物語に引きつけられて、さらになぜか信用してしまいます。
人は何度も見たり、聞いたりしていると好意や信頼の感情を抱くようになります。
これを「ザイオンス効果」と言います。
単純に考えて、初対面の人って警戒しますよね。
突然、飛び込みで訪問してきたセールスマンからなんて絶対にモノ買いませんよね。
それが、顔見知りの何回も会ってる近所のおばちゃんとか
だったら信用するじゃないですか。
この当たり前の心理を難しく言うと「ザイオンス効果」なんです。
ソフトバンクのCMは相当長く続いています。何度も何度も見てるので
ザイオンス効果バリバリなんです。
もうお馴染みってやつですね。
長く続いているということは、それ相当の効果が出ていると言う事です。
まあ、なんの脈絡も無いように見えて、あのCMは大手の広告代理店が
緻密に考えた戦略が裏に張り巡らされているのでしょうね。
ソフトバンクのCMに習い、型にとらわれず面白さを忘れないように
いろんな角度から物事を見つめて、ブログやセールスレターを
書いていきたいですね。
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