腰骨を立て通す・坐禅（その７）

『腰骨を立てよう』 横田南嶺管長（円覚 平成二十六年秋ひがん･307号）より

穏やかな心になってこそ、

現実をありのまま受け容れて耐えることもできますし、

もののいのちを大切にするようにもなりますし、

お世話になったご恩返しに施しもできるようになってきます。

「禅定」こそは、彼岸に到る修業の要です。

新入社員の方などには、

イライラしたり、カッとなってはろくな判断はできない、

まず腰骨を立てて、お腹に力をこめてゆっくり息を吐いてから、

考えましょうと説いています。

きっと良い智慧が浮かびます。

そしてニッコリ微笑むようになれば、

銘々もって生まれた、素晴らしい仏心が慈悲の心としてはたらいてくるはずです。

それには、まず、腰骨を立てましょう。（完）


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