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「義浄房と浄顕房」宮崎 忠尚・他
 
小説仏教シリーズ2
「義浄房と浄顕房」
宮崎 忠尚・他
ハードカバー
第三文明社
定価620円
233ページ
昭和48年12月5日 発行
昭和49年3月10日 第4刷
 
2014年 平成26年 10月27日 読了
 
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【目次】
 
義浄房と浄顕房――宮崎 忠尚
 
流人・最蓮房――羽柴 増穂
 
弥四郎の死――加固 義也
 
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師道善房の墓前に、涙ながらに「報恩抄」を献げる二人を通して、真の慈悲と報恩とは何かを問うロマン。「最蓮房」「弥四郎の死」を収録。
(出版社の案内より)
 
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小説仏教シリーズの第2巻、「義浄房と浄顕房」です。
 
大聖人の兄弟子だった義浄房・浄顕房の他、最蓮房や弥四郎の物語が収録されています。
 
大聖人が佐渡流罪中に、同じ佐渡で流罪の身であった最蓮房など、詳細が不明な人物の伝記は興味深く、特に「弥四郎の死」は感慨深く読みました。
 
弥四郎とは、小松原の法難の時に殉死した工藤吉隆に仕える郎党・尾高藤四郎義信の一人息子、弥四郎善房のことです。
 
工藤吉隆亡き後の、あまり知られていないドラマが展開されており、法難後、なおも続く苦難の日々が描かれています。
 
以下、ポイントメモです。
 
●「われを、日本一の智者となしたまえ」と、薬王麿が虚空蔵菩薩に祈願した理由(P16)
 
●阿仏房について(P113)
 
●塚原問答(P127)
 
●大聖人の法難弘通の妨害に出た最初の人物、東条景信(P157)
 
●武士ゆえに死は必定と、死について悩む弥四郎(P211)