「心技体」なのだから、心の鍛錬も一緒に鍛えるべし! | 何事も楽しく、過ごしたい。

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心技体と云う言葉がある。
武道を究めるには、この三つを充実をさせバランスを取らねばならないそうだ。
さらに、武道は技術の習得を通じた人格形成が目的と聞く。
故に著名な武道家なら、立派な心構えを持っているのだなと誰もが思う。
これが間違いの元だ。

中日の落合前監督は、その著書で「心技体」ではなく、
「体技心」だと記している。
身体を鍛え、技術を磨けば、心も後からついてくるということだそうだ。

武道家とはフィジカルな強さで勝負する人達だ。
技を磨き体を鍛え、戦うのが仕事だ。
心はどうした、人格形成はどうした、と言われても困るのだ。
心は後からついてくるもので、勝ち抜く為に、タフな精神力や根性は必要だろうが、
良心とか正義感とかハナから無関係な世界なのだ。

柔道家の内柴選手が準強姦容疑に逮捕された。
金メダルを取った世界一の柔道家が何と云うことをしてくれたと、世間は大騒ぎする。
名誉賞だか勲章だか剥奪すべきだなんて声まで上がる。
ちょっと待て。冷静になるべきだ。

武道が強いからと言って人格者になるワケではない。
技を磨き抜き、極限まで体を鍛えても、良心が芽生えるワケではないのだ。
頭だって良くなるとは思えない。そういうものなのだ。それでいいのだ。
どんな根性曲がりでも馬鹿でも、金メダルを取ったことは素晴らしい。
その英雄的な行為は賞賛に価するものなのだ。

では準強姦容疑はと云えば、こちらは最低な話だ。許されない行動だ。
この男、和姦だったと開き直っているが、
そもそも先生たる者、歳若い生徒とエッチしちゃいけない。
お酒の席でカワイイ娘がしなだれかかったかも知れないが、
そこはぐっと我慢するのが常識的な大人と云うものだ。
昔は、溜まる性欲をスポーツで発散せよと、中高生の時に教えられたものだ。

思うにこの男、相当な助平だ。今風に云うなら、SKBだ。
我慢しなきゃと思いつつ(思っていなかったかもしれないが)、
酔ってつい手を出しちゃったのだろう。
余計なところまで出してしまったのが悲しい。
簡単に寝技で一本取れるんだから、
女子学生は抗うことはできなかっただろう。

でもSKBであることと、オリンピックの功績は無関係である。
いずれ裁判で罪の軽重が明らかになるだろうし、
仮に無罪となっても軽蔑すべき行為をはたらいた事実は消せない。
でも、かたや二大会連続で金メダルを獲得した偉業は、
いつまでも称えられるべきだ。

何でもかんでも一緒くたにしちゃいけない。
オリンピックは人格や良識を競うわけじゃない。
技と技、力と力を競う場なのだ。
心はオリンピックで金メダルをとっても、
まだ鍛えられていなかっただけなのだ。
これから遅ればせながら、
心を鍛えていかなければいけないときが来たのだ。
しっかり鍛錬していただきたい。


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