こんにちは、小島です。
残念ながら、世の中の多くの起業家の方が、
志半ばで心が折れて、挫折し、起業から撤退します。
その最大の原因は、
『思い描いていた理想と現実とのギャップ』です。
起業される多くの方が、企業前に
「1ヶ月後にはこんな実績を作って、3ヶ月後にはこんな実績を作って・・・」
という、時間の経過に比例して成果が出る未来を思い描きます。
しかし、現実は全く違います。
英語の勉強でも、ビジネスでも、どんな分野にでも当てはまる話ですが、
成果は、時間の経過に比例して出るものではありません。
起業後しばらくは、成果があがらない期間が必ず続きます。
そして水が沸点に達すると急に沸騰し始めるのと同じように、ある瞬間から急に成果が出始めるのです。
実はあのメジャーリーグで活躍するイチロー選手でさえ、
日本でプロ入りした最初の2年間は、1軍と2軍を行ったり来たりしていました。
どんな世界、どんな分野でも、成果が出るまでは必ずある程度の期間が必要です。
これがリアルな現実であるにもかかわらず、
多くの起業家が時間の経過に比例して成果が生まれる未来を思い浮かべているために、
理想と現実との差にギャップが生まれ、心が折れて挫折するのです。
他にもこんなパターンがあります。
同じことを習い、同じ行動をしているはずなのに、圧倒的短時間で成果を出す仲間がいて、
そういう人を見て
「あの人はすでに結果を出しているのに、自分はまだ全く結果が出ていない。自分には才能が無いんだ。もう無理だ。」と。
思い悩んでしまい、途中で諦めて撤退してしまうパターンです。
でもこのような話の場合、
大抵は、単に「結果を出した人の経験値がそもそも高かった」というだけの話なのです。
もともと何かしらビジネスに関する経験があったから、短期間で結果が出た、というだけの話です。
ビジネス経験が無い方が結果を出すまでに時間がかかる、そんなこと当たり前ですよね。
それなのに、
「自分は能力が劣っているんだ」と気持ちを落としてしまい、挫折される起業家の方がたくさんいます。
そして、「自分は起業に失敗しました」なんて言うのですが、
実は、そういう方はそもそも失敗すらできていません。
失敗とは、一度成功したことがダメになることを言うのであって、失敗するためのスタートラインにすら立てていません。
では、途中で挫折して撤退することなく、起業を成功させるにはどうしたら良いのでしょうか?
まずは、認識を変えることが重要です。
「時間の経過に比例して売上が伸びる」という、理想は幻想だとしっかり認識することです。
始めてから一定期間は全く成果が出ず、ある点を越えると一気に成果が出るという認識に切り替えましょう。
「そもそも理想と現実とのギャップは生まれることが当たり前で、そのギャップを埋める作業が起業だ!」と自己洗脳をした上で、
今の自分がどの状態にあるのか、冷静に客観視することが大切です。
ギャップに悩むこと自体、そもそも間違っているということですね。
もちろん、そうは言っても人間なので、うまくいかなければ途中で心が折れる場面も必ず出てきます。
でもそれで良いのです。むしろ心が折れない方が危険です。
心が折れないということは、行動していない、もしくは自信過剰すぎる証拠で、そういうタイプの人もまた成功できません。
大切なことは心が折れた後、いかに立ち直れるか、ということです。
では、心が折れた時に立ち直るにはどうしたら良いのか?
ポイントは、「次がある」「また次頑張ろう」と思えることです。
そのためにまずは、この1ヶ月間でやること、この1週間でやること、この1時間でやること、それらを全て明確に把握することで、
未来を明確に見据えられる状態を作ります。
その上で、今この瞬間目の前にあるタスクに、心が折れていたことを忘れるくらい集中して没頭します。
よく、心が折れないように、メンタルの本とかを読み漁ってメンタルを鍛えようとする人がいますが、
無意味なので、絶対にやめたほうが良いですね。
自己啓発の本なんかが世の中には溢れかえっていますが、ああいった類のものに惑わされないで下さい。
「こんなアイテムを持てばお金持ちになれます」とか
もっともらしく書かれたりしていますが、絶対にお金持ちになれません。
お金持ちになるのは、その本を書いて印税を受け取る作者だけです。
その作者の方は、それをネタにして商売をしているだけなので、気をつけないとカモにされてしまいます。
以前の記事で書いたように、
普段から精度の高いアンテナを1本でも多く張り、余分な情報を排除していれば、カモにされることはないとは思いますが・・・。
→ http://ameblo.jp/kojima-mikito/entry-12116910144
とにかく、メンタルなんて簡単に鍛えられるものではありませんし、どれだけメンタルを鍛えてもお金は振り込まれません。
そんなことをしている暇があったら、心が折れた状態から1分でも早く復活して売上に直結する行動に移るべきです。
今回お伝えしたかったことは、起業とは、理想と現実のギャップを埋める作業であり、
そのギャップに悩むこと自体間違っていて、ましてやそれで心が折れて撤退するなんて
あってはならないということです。
ぜひ起業に対する認識を改めるきっかけにして下さい。
それでは。
小島幹登