相変わらず予定通りのペースで書けていないのですが,1日遅れでの#毎月10日は天使天才天王寺 の日ということで,続きを書きたいと思います.

 

早いもので,2月26日,27日の2日間,京セラドームで開催された「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live! ~Love the Life We Live~」から,もう2週間が経ちました.

ライブ会場の周辺では,#璃奈ちゃんボード学会 として,たくさんの璃奈ちゃんボード開発者の皆さんとの交流もさせていただきました.

なかには,こちらのブログで紹介させていただいている「璃奈ちゃんボード~廉価版~の作り方(下書きを公開したバージョン)にそって,実際に自作した璃奈ちゃんボードを持って参加下された方もあり,本当に感謝です!


こちらは,ライブ当日の璃奈ちゃんボード学会の様子です.

5thライブでも,さらなるバージョンアップをした璃奈ちゃんボードを持ち寄って開催したいです!

 

さて,前置きが長くなってしまいましたが,ここからは「璃奈ちゃんボードの作り方」の解説を進めます.

必要な材料や道具は,璃奈ちゃんボード~廉価版~の作り方(1)をご覧ください.

 

  璃奈ちゃんボードの作成手順~基本編~

璃奈ちゃんボードの基本的な作成手順は,大きく分けて以下のステップで行います.

  1. マイコン(ESP32)のはんだ付け
  2. Arudinoの開発環境IDEのインストール
  3. LEDパネルの制御プログラムの設定
  4. WiFi経由でボードを制御する機能の設定
  5. ボードの外枠の作成
  6. ボードの表情の追加(オプション)
今回の記事では,璃奈ちゃんボードのLED表示部分が動作する,STEP3まで解説します.
さらに,あと少し手順を加えることで,璃奈ちゃんボードの表情をスマホやタブレットなどから「WiFi経由で制御できる機能」が追加できますが,こちらについては,次回のブログ更新時に解説します.
 
それでは,STEP1から順に解説します.

STEP.1マイコン(ESP32)のはんだ付け

 

この作業では,LEDパネルに付属のケーブル(下記の3色のもの)をマイコンボード(ESP32)にはんだ付けします.

 

はんだ付けの作業手順は,以下の通りです.

  1. ケーブルの先を3本に分ける

  2. 各ケーブルの先の導線の金属部分が数ミリ出るように,カバーされた部分をニッパーやハサミで剥がす

  3. 下記の写真を参考に,3色の導線
    白色をESP32の「GUD」という端子(GNDは複数ありますが,どれでもOK)
    緑色ESP32の「IO5」という端子
    赤色ESP32の「VOUT」という端子
    という端子(丸い穴)に裏から刺して,出した先の部分を「はんだ付け」します.

導線のカバーの外し方は「導線 カバー 外し方」,はんだ付けの方法は「はんだ付け」といったキーワードで,Web検索して調べると,具体的なやり方の解説が見つかります.

 

これらの「はんだ付け」終了後の写真は,こちらです.br> なお今回の璃奈ちゃんボード開発で「最低限のはんだ付け」は,これで完了です!
 

 

STEP.2Arudinoの開発環境IDEのインストールと設定

マイコン(ESP32)のプログラムを開発するためのソフトウェアである「Arudinoの開発環境IDE」をパソコンにインストールします.

手順は以下の通りです.

  1. Arudino IDEの公式サイトから,使用するパソコンのOSに応じたものを選択する.
    Windowisの場合は「Windows Win 7 and newer」をおススメします.
    (Windows ZIP fileではうまく動作しない場合がありました)
  2. OSを選択すると,次の画面で「JUST DOWNLOAD」と「CONTRIBUTE & DOWNLOAD」のいずれかを選択します.
    「CONTRIBUTE & DOWNLOAD(寄付をしてからダウンロード)」を選ぶと寄付の金額の選択が必要ですが「JUST DOWNLOAD」を選ぶと,そのままダウンロードできます.
  3. ダウンロードしたファイルをクリックするなどして,パソコンンにインストールする.
    Windowsの場合はインストールの途中で「関連するドライバのインストールをするか?」といった選択が求められますが,YESを選択してください,
    (Mac OS,Linuxについては,こちらではインストールを試せていません)
インストール方法の詳細については「Arudinoの開発環境IDE」で検索すると多数見つかりますが,
「Arduino IDEのインストールと設定 (Windows, Mac, Linux対応)」という記事が分かりやすいです.

 

ESP32用コアライブラリのインストール

Arudino IDEのインストールが終了したら,アイコンをクリックして起動し,
「ESP32、ESP-WROOM-32搭載製品の設定とプログラム書き込み方法」という記事

「ESP32用コアライブラリのインストール」の項目に書かれた手順に沿って,
「3. インストールに成功すると、「ツール>ボード」から”ESP32 Dev Module”が選択可能になるので、 そちらを選択してください。」 の内容までの設定を行います.
※「プログラム書き込み」については,STEP3で行いますので,ここでは飛ばしてOKです.
 

LED制御用のライブラリ(FastLED)のインストール

以下の手順でArduino IDEにLED制御用のライブラリ(FastLED)をインストールする.

  1. Arduino IDEで「ツール>ライブラリを管理」を実行すると「ライブラリマネージャ」が表示される.
  2. ライブラリマネージャの検索欄(下図の黄色でマークした部分)に「FastLED」と入力してしばらく待つと,検索されたライブラリが表示される.
  3. 表示されたライブラリから「FastLED」を選択して,インストールする.
    ※バージョンは最新のものでもよいと思われますが,こちらで動作確認したバージョンは3.5.0です.

 

STEP.3LEDパネルの制御プログラムの設定

このステップでは,Arudino IDEを用いて「LEDパネル制御用のプログラム」を設定し,マイコン(ESP32)に書き込みます.

なお,下記で利用するプログラムがそれぞれのリンク先からうまくダウンロードできない場合は,
 https://github.com/koji-kk9/RinaBorad
のページから「緑のcodeというボタン→Download ZIP」を実行し,ダウロードされたZIPファイルを解凍してください.解凍されたフォルダ内にある「SrcForEPS32」というフォルダ内に,それぞれのプログラムがあります.

 

LEDテスト用のプログラムの設定

  1. こちらから「LEDテスト用のプログラム」(ファイル名:led-test.inoをダウンロードしてArudino IDEで開く.
  2. Arudino IDEの「ツール>ボード」で「ESP32 Dev Module」が選択されていること(下図の①の箇所)を確認する.
    (選択されていなかったら選択する)
  3. Arudino IDEをインストールしたパソコンとマイコン(ESP32)をUSBケーブルで接続する.
  4. すると,Arudino IDEの「ツール>シリアルポート」「COM**」といった選択肢が追加されるので選択する(下図の②).
    (**の数字は環境によって異なるので,USBケーブル接続時についかれたものを選ぶ).
    ※「シリアルポートの選択ができない」場合は,USBケーブルや接続するUSBポートを変えて試す.
  5. Arudino IDEの「スケッチ>マイコンボードに書き込む」を実行する.
    (メニュー下の「→」ボタンを押しても同じ)
  6. Arudino IDEの下の方に「ボードへの書き込みが完了しました」と表示されたら書き込みが成功.
    (Arudino IDE下方の黒い部分に何らかの「エラーメッセージ」が表示されたら,それをコピーして検索すると対処方法が見つかります.)
  7. マイコン(ESP32)のケーブルを,LEDパネルのケーブルに接続すると(下図の赤丸)とLEDパネル全体が「ピンク」に光ります.

璃奈ちゃんボード用・LEDパネル制御プログラムの設定

続いて,璃奈ちゃんボード用の「LEDパネル制御プログラム」をマイコン(ESP32)に書き込みます.
こちらから璃奈ちゃんボード用の「LEDパネル制御プログラム」(ファイル名:Rina-Board-V2-basic-2022-0208.inoをダウンロードしてArudino IDEで開いたら,あとの手順はLEDテスト用プログラムのとき同様です.
 
マイコン(ESP32)へのプログラムの書き込みが完了し,LEDパネルと接続すると,下図のようにボードの表情やドット絵が時間ごとに切り替わって表示されます.
 
 
以上で,「LEDパネルに璃奈ちゃんボードの表情を表示させる」ところまでの作業は終了です.
次回の更新では,
  • ボードに表示する表情を制御する機能の追加
  • ボードの外枠の作成方法
  • ボードの表情の追加方法
について解説します.
 
これらの内容の概要を早く知りたい人は,「こちらの仮バージョン」をご覧ください.