こんにちは。
スタッフの渡部です。
先日、背中がゾクゾクするような
悪寒があったため漢方薬を服用しました。
そのおかげか症状が悪化することなく、無事に落ち着きました。
暖かくなってきたこともあり、
油断して上着を持たずに出かけたのが失敗でした…。
さて、風邪の引き始めに漢方薬を服用する際には、
「汗が出ているか、出ていないか」が
処方を考えるうえで一つの大切な指標になります。
東洋医学では、このような自然に出る汗のことを
自汗(じかん)と呼びます。
・汗がじんわり出ている場合
この場合は桂枝湯(けいしとう)がよく用いられます。
桂枝湯が適している方は、もともと体力があまり強くない、
いわゆる虚弱体質の方に多い傾向があります。
このタイプの方が、葛根湯や麻黄湯などの発汗作用が
強い漢方薬を服用してしまうと体力を消耗してしまい、
かえって病が体の奥へ入り込んでしまうケースもあります。
・汗が出ていない場合
この場合は麻黄湯(まおうとう)がよく用いられます。
葛根湯(かっこんとう)でも代用されることがあります。
このように、同じ「風邪」の症状であっても、
東洋医学では病因や体質、症状の現れ方によって
処方や使用するツボが変わります。
そのため、「風邪=この漢方薬」「風邪=このツボ」というように
一律に決めることはできません。
本来は、脈・舌・お腹の状態などを含めた
東洋医学的な診察を行ったうえで、
その方に合った処方を決めていきます。
今回は、ご自身でも比較的わかりやすい「発汗の有無」
を目安としてご紹介しました。
ただし、これだけで正確な診断ができるわけではありません。
やむを得ず治療を受けられない場合などに、
市販の漢方薬を服用される際の一つの参考としていただければと思います。