政治がしばし混迷していますが、来週には新しい総理大臣が選ばれそうですね。

もう方向としては高市さんが有力でしょうが、高市さんといえば、その発言でワークライフバランスが話題になりました。

発言じたいはあらためて下で引用するとして、私は、そもそもワークとライフを二項対立的にとらえること、その構図や思考を是前提とすることに、まずもって違和感があります。


そもそも、ふたつは根っこでがっつりつながっているはずのものであり、単純にバランスの均衡を目指すという感覚自体を不思議に思います。

個人的には、ワークを通じてライフの充実を目指すことこそ、人として本源的な幸せなのではないかと考えています。

 

 

 

ところで、そもそも高市さんは、どのような発言をされたのでしょうか?

10月4日、女性初の自民党総裁(第29代)に選出された直後の演説を、公正を期すために前後の文脈をそのままに、以下に引用してみます。

 

 

 私は今、嬉しいというよりも、本当にこれからが大変なことだ。皆様と一緒に力を合わせてやらなきゃいけないことが山ほどある。そう思っております。


 たくさんの政策、それもスピーディーに実行しなければいけないこと、たくさんございます。そして、皆様とともに、自民党をですね、もっと気合の入った明るい党にしていく。


 多くの方の不安を希望に変える党にしていく。そのための取り組みも必要です。先ほど申し上げました通り、私は約束を守ります。全世代総力結集で、全員参加で頑張らなきゃ立て直せませんよ。

 だって今人数少ないですし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。
 私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて、参ります。


 皆様にも、ぜひとも日本のために、また自民党を立て直すために、沢山沢山、それぞれの専門分野でお仕事をしていただきますよう心からお願いを申し上げます。

 そしてこれから、私はちゃんと謙虚にやってまいりますので、いま「そう」という声が聞こえました。はい。
 様々なご指導を賜りますよう、お願いを申し上げます。誠にありがとうございました。

 

(10月4日、自民党総裁選出後の演説)

 

 


この場面はネット上にもたくさん拡散されていますが、あらためてこれを素直に読むと、決選投票で勝利して総裁に選出された直後の高揚感に包まれた会場に向けて、謝辞と今後への決意が熱く語られており、具体的に実行していく政策への思いを表明したとは解釈できないでしょう。

 

文脈をみるかぎりでは、一般的な労働者のワークライフバランスについて否定的な見解を述べ、従来からの政府の政策に修正や変更を求めたものとはまったく理解できないです。

 

 

国が推進するワークライフバランスについての政策は、2007年にスタートした「ワークライフバランス憲章」や「仕事と生活の調和推進のための行動指針」から具体化されており、継続的に長時間労働の抑制、年次有給休暇の取得促進、仕事と家庭の両立支援などの取り組みが推進されています。

 

「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない」(憲章)とする、理念や目的は、基本的に広く社会に共有されているといえるでしょう。

 

 

固定観念やレッテルなどで判断することなく、冷静に事実と向き合いながら、前向きにこれからの時代、これからの政治と向き合っていきたいものですねほっこり

 

 

 

 

 

一般社団法人のミーティングのあとのひととき。

たまには、こんな可愛い風景でティータイムもいいものです☕

 

来年度に向けていろいろ決まりました♪

それはそうと、方向音痴には鬼門の梅田ということもありましたが、迷いの汗でしばし夏のような暑さでした笑