先日は、今年初めての社内勉強会のあと、みんなで新年会。
昨年は諸事情で忘年会ができなかったので、初の新年会でしたが、気持ちにも日程にも余裕をもって過ごせるので、意外とよいものですね。
昨年末に出版した新刊、『ジェンダーフリーの労務管理』の打ち上げも兼ねて、今年の展望を語り合いました!
サーモン、フォアグラ、真鯛、イノシシ、オマールと最高のペアリングで、しっかりと親睦をはかることができました。
毎年年初には、新たな一年の目標を掲げます。
今年も、具体的な目標と計画をみんなで共有しました。
会社全体と分野ごとの数字はもちろんですが、個人の目標も書き出して掲示しています。
目標は、それ自体もそうですが、紙に書いて、毎日みんなで見て、意識を重ねていくことが大事だと思っています。
その上で、事業の目的です。
何のために、この事業をやっているのか?
売上や利益は目的ではなく目標。目的を目指す上で欠かせない手段です。
本気で目標を追いかける上で、我が社がこの世の中に絶対になくてはならない理由。
それを自ら自分の言葉で語れなければ、最終的には経営者とはいえない気がします。
利他の精神。社会貢献。幸せの追求。
いろんな言い回しはありますが、因数分解していくと残るのは、自分ではなく他者。
自分が幸せになるために頑張る事業は、本質的にそれを実現するためには、否が応でも他者に貢献してその幸せを引き寄せる営みになる。
これは自己矛盾でも、論理矛盾でもなく、自ずからの摂理なのだと思います
ある日、ナンバー2と話していて、あることに気づきました。
人間が、他者のために力になりたい、役立ちたいと心から思う瞬間には、明確な類型があるということを。
今の自分は、おおいに利他の精神で歩みたい。
ある人は、自分が苦労を重ねて努力を強いられて暗中模索の日々を送っているとき、心からこう思うそうです。
でも、それとは真っ向から違う考えの人もいる。
またある人は、頑張って結果を出して、今の自分は幸せを満喫していると思うとき、利他の精神が芽生える。
ノブレス・オブリージュ的な発想が、ある意味そうかもしれません。
私は、あきらかに後者のタイプです。だから、それを目指して、仕事を頑張る。
やってもやっても結果が出なくも、自分なりにはその先にあるべき舞台を目指して、どこまでも頑張れる。
これが、間違いなく励みになっているし、どこか大義名分になっているかもしれない。
ただ、世の中的には、肌感覚でいうと前者のタイプの人のがやや多いようです。
苦労や挫折からにじみ出るのが利他の精神なのか。ある種の豊かな者が負うべき責任がそれなのか?
わりと永遠のテーマなように思えます。
目標ではなく目的を語るとき、このバックボーンの違いが、鮮明に出るのではないでしょうか。
もとより人生の目的、事業の目的に唯一の正解などありませんが、だからこそどの世界観から見ている景色かは意外と大事。
ありがたくも与えられている目的に向けて、今年2025も全力を尽くしたいものです